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『稲盛和夫一日一言』11/10 Review

 こんにちは!R&P企画 emuです。
 2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。これを機に、しばらくは過去2年分をレビュー掲載していく予定です。

 11月10日、今日の一言は『リーダーシップと謙虚さ』です。

 経営者は、強烈なリーダーシップを持つと同時に、一方ではそれを否定するような謙虚さを兼ね備えていなければならない。強いリーダーシップだけでは暴走してしまうし、謙虚さだけでは企業集団をダイナミックに引っ張っていく力強さが足りなくなる。

 日本航空再建の要因のひとつとして、再建にあたった私の姿勢が社員の心を揺り動かしたということもあったように考えています。つまり、私が無給で会長職を引き受け、高齢でありながら、全身全霊を傾けて再建に取り組む姿が、有形無形の影響を社員に与えたのではないかと思うのです。
 意図したわけではありませんが、無私の姿勢で懸命に再建に取り組む私の姿を見て、多くの社員たちが、「自分の父親や祖父にあたるような年齢の稲盛さんが、何の対価も求めずに、何の関係もない日本航空の再建のために必死になってくれている。ならば、自分たちはそれ以上に全力を尽くさなければならない」と考えてくれたようです。このことは、日本航空の社員一人ひとりが、再建に全力をあげて取り組むにあたり、大きなモチベーションとなりました。
 そのようにして、一人ひとりの社員の意識、心が変わり、その集合体としての組織風土が変わったことで、業績が劇的に向上していった。まさにフィロソフィに基づく経営が、日本航空に「全員参加経営」をもたらし、会社再建へと導いたのです。

2014年 オックスフォード大学での講演より

 本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。


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