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『稲盛和夫一日一言』2/1 Review

 こんにちは!R&P企画 emuです。
 2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。文末に、過去2年分のレビューを掲載しておりますので、本日分と併せてご一読ください。

 2月1日、今日の一言は『動機善なりや、私心なかりしか ①』です。

 大きな夢を描き、それを実現しようとするとき、「動機善なりや」と自らに問わなければなりません。自問自答し、動機の善悪を確認するのです。
 また、仕事を進めていくうえでは、「私心なかりしか」という問いかけが必要です。自己中心的な発想で仕事を進めていないかを自己点検しなければなりません。
 動機が善であり、私心がなければ、結果は問う必要はありません。必ず成功するのです。

 私が満50歳になったころ、日本の電気通信の自由化が始まりました。それは、明治以来営々とつくりあげられてきた国営の日本電電公社が民営化される際に、新規参入する業者を認めるというものでした。
 当時の私は、日本の通信料金がたいへん高くて多くの国民が苦しんでいる、特に米国にくらべて非常に高い料金であることに義憤を感じていました。しかし、巨大な公社に対抗するにはあまりにリスクが大きいというので、どこからも手が挙がらない中、私はたらまらず第二電電という会社をつくる決心をして、名乗りを上げたわけです。 
 52歳で第二電電をつくるまで、私は「動機善なりや、私心なかりしか」ということを自分自身に問い続けました。
 百万の敵を向こうに回して挑んでいく勇気を自分に与えるためにも、また今から自分がやろうとしている仕事の大義名分を得るためにも、「動機善なりや、私心なかりしか」ということを自問自答していきました。そしてそうしたものがないということを確認してから、名乗りを上げたわけです。
 人生方程式の「考え方」の中に、この「動機善なりや、私心なかりしか」ということがあれば、必ず人生はうまくいきます。「善なりや」ということは、単純にいいこと、正直なこと、人を助けること、優しさ、思いやりのある心、美しいことという言葉で表してもいいと思います。もっといえば、純粋な心です。そうしたものを、私は「善」という言葉で表しているのだと思っています。

1999年 第7回盛和塾全国大会

 本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。


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