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『稲盛和夫一日一言』11/14 Review
こんにちは!R&P企画 emuです。
2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。これを機に、しばらくは過去2年分をレビュー掲載していく予定です。
11月14日、今日の一言は『撤退の決断をする』です。
なぜそういう決断をしたのか。「刀折れ、矢尽きた」という精神状態であったからだ。物質的な要素はともかく、情熱がなければ、新しい事業や開発などできない。もし、情熱が尽きるような状態まで追求して、それでも成功しないのであれば、私は満足して撤退する。
根の限り戦うことが前提だ。しかし、すべてが思いどおりになるわけではない。そのときに、真の引き際が判断できなければならない。
私自身、社員たちの先頭に立ち、事業が成功するまで諦めることなく、徹底的に修羅場を戦い抜くのだという強い覚悟を持って、毎日が真剣勝負という厳しい姿勢を貫き続けました。そんな中、海外進出や新規事業への展開のみならず、日ごろの業務遂行においても、社員たちはたくましく育ってくれました。
自らを追い込んで仕事をしなければ、困難な局面を打開することはできませんし、自分の殻を破って成長することもできません。もう後がないという『絶壁』に立たされたときにはじめて、人は真価を発揮するものだからです。
しかし失敗して撤退するとなれば、それはトップにしかできない仕事です。最後の最後は、トップ自身がすべての泥をかぶる、責任をとる。そうした覚悟があればこそ、未熟な人にも修羅場を経験させて育てていくことができるはずです。
部下に場を与え、修羅場を経験させて鍛え上げていくことで、どんな困難にも真正面から立ち向かっていく、真の勇気を身につけた立派な幹部が育っていくのです。
本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。