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『稲盛和夫一日一言』1/18 Review

 こんにちは!R&P企画 emuです。
 2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。文末に、過去2年分のレビューを掲載しておりますので、本日分と併せてご一読ください。

 1月18日、今日の一言は『素直な目』です。

 一切のものにとらわれてはいけません。素直な目で現象を見なければなりません。先入観を持っていては、物事はその真実を語ってくれません。
 一方では、「何としてもやらなければならない」という思いがありますから、もう一方では、苦しければ苦しいほど、現象をつぶさに見つめ直すという素直な姿勢が必要となるのです。そうすれば、今まで見過ごしていたものを、ハッと見つけるものです。

 例えば経済においても、今後景気がどちらを向いていくのかといった問題を解こうとすれば、いろいろなファクターが出てきます。それは政治の世界でも同様ですが、現象をシンプルに見て核心をつかむことができる人が一番偉いのではないかと、私は思っています。
 では、シンプルに核心をつかむにはどうしたらいいのか。それはまず心を静めることです。複雑な現象を雑駁(ざっぱく)な粗い感覚で見ていたのでは、複雑なままにしか捉えることができません。しかし、こちらが心を静めて、落ち着いて静まった眼(まなこ)、座禅を組んだときのような冷静な落ち着いた眼で物事を見ると、ものの真髄が見えてきます。よく「心眼を開く」と言いますが、それは心の目を開くことにつながっていくわけです。
 物事をシンプルに捉えるとはそういう意味であって、まさに核心をつかむということなのです。複雑な現象を複雑なままに捉えていたのでは何も見えてきません。複雑な現象を単純にして核心をつかんでいくことが必要なのです。
 少なくとも一日一回は、心を静かに落ち着けて物事を考えてみる。そうすることは非常に大事なことだと思うのです。
 

2000年 盛和塾関東地区塾長例会 講話より

 本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。


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