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『稲盛和夫一日一言』 8月2日

 こんにちは!『稲盛和夫一日一言』 8月2日(水)は、「今日よりは明日、明日よりは明後日」です。

ポイント:継続が、同じことの繰り返しであってはならない。継続と反復(はんぷく)とは違う。少しずつでもいいから、日々必ず改良や改善をつけ加えていくことが成功へ近づくスピードを加速させる。

 2011年発刊の『京セラフィロソフィを語るⅡ』(稲盛和夫著 京セラ経営研究部編/非売品)の中で、日々の創意工夫が継続の原動力になるとして、稲盛名誉会長は次のように述べられています。

 人生もそうですが、仕事では単調で同じようなことを繰り返し繰り返し、来る日も来る日も続けなければなりませんから、そうしたことを続けていくのはなかなか難しいものです。それでも継続していくことが大事であるとすれば、どのようにして一つのことを継続していけばいいのでしょうか。

 そこで重要になるのが、今やっていることに対して毎日毎日創意工夫を凝らしながら、新しいやり方に挑戦していくということです。創意工夫をすることで仕事がおもしろくなり、一層興味が増してきます。

 嫌だなと思っている仕事でも、もっといい方法はないだろうか、もっといろいろ工夫してみようと自分で考えていくと、その仕事に対して興味がわいて、面白みが出てきます。そうしたプロセスが継続する原動力となっていきます。

 つまり、今やっていることを継続するためには、それが楽しみになっていかなければならないということです。創意工夫を重ねることによって面白みや興味が増し、それが次第に楽しみになっていく。
 やがてその楽しみがその仕事を好きにさせ、継続させてくれる。つまり、自分自身で創意工夫していくことが、継続のためのエンジンとなるのです。


 ただ単に嫌々頑張って継続しようとしても、なかなか続けられるものではありません。実際、私自身もそうした経緯を経ながら、研究開発にしても、また営業や経営にしても、それぞれ一生懸命打ち込んできたように思います。

 嫌々続けていくにはたいへんな努力が必要となるため、たいていの人はそれだけで疲れ果ててしまいます。しかし不思議なもので、好きになってくると次第に疲れも感じなくなっていきます。
 ですから、受動的ではなく、能動的に自ら好きになっていくプロセスが必要なのです。継続は、あなたの人生をきっと素晴らしいものへと変えてくれるはずです。(要約)

 昨日と同じことを漫然と繰り返すのではなく、今日よりは明日、明日よりは明後日と、少しずつでもいいから、改良や改善をつけ加えていくこと。

 努力を継続する力は、「平凡な人」を「非凡な人」に変えることのできるほどの強大なパワーを持っています。

「なんで毎日毎日、こんな面白くもないつまらないことを続けなければならないんだろう」と心が折れそうになっている人がいたら、ぜひ今日の一言を読んでいただければと思っています。


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