見出し画像

『稲盛和夫一日一言』12/1 Review

 こんにちは!R&P企画 emuです。
 2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。これを機に、しばらくは過去2年分をレビュー掲載していく予定です。

 12月1日、今日の一言は『経営12ヵ条 ①』です。

 「経営12ヵ条」は、人間として何が正しいかという最もベーシックで普遍的な判断基準に基づきます。だから業種や企業規模の違いはもちろん、国境や文化、言語の違いを超えて通じるものです。

 1.事業の目的、意義を明確にする
    公明正大で大義名分のある高い目的を立てる
 2.具体的な目標を立てる
    立てた目標は常に社員と共有する
 3.強烈な願望を心に抱く
    潜在意識に透徹するほどの強く持続した願望を持つこと

 私が「経営12ヵ条」を考えましたのは、世の複雑に見える現象も、それを動かしている原理を解き明かすことができれば、実際には単純明解なものではないかと考えたからです。
 特に経営といいますと、複雑な要素が絡み合う、とかく難しいものだと考えがちです。しかし、私は理工系の出身のせいでもあるのか、物事を本質に立ち返って考えていく習性があるようです。実際に研究開発などでは、複雑な現象を単純化する能力が求められるのですが、その習性にしたがって物事の本質に目を向けていくならば、むしろ経営はシンプルなものであり、要諦さえ会得することができれば、決して難しいものではないと思うのです。
 東アジアでは、『論語』に代表されるように凝縮された言葉の中に物事の真理、深い含蓄を込めた短い教えが時代や国境を超えて伝えられてきました。それはその短い言葉の中に、普遍的な原理原則が貫かれているからではないでしょうか。
 「経営12ヵ条」のそれぞれの項目も、決して難しいことを説いているわけではありません。しかし、それらは私が実践しその有効性を証明してきた、まさに実証済みの「経営の要諦」だと思っています。ぜひ、その素晴らしい力を信じ、よく理解して実践していただければと思っています。

2012年 盛和塾西日本忘年塾長例会 講話より

 本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。


いいなと思ったら応援しよう!