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『稲盛和夫一日一言』1/13 Review

 こんにちは!R&P企画 emuです。
 2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。文末に、過去2年分のレビューを掲載しておりますので、本日分と併せてご一読ください。

 1月13日、今日の一言は『一歩一歩前に進む』です。

 手練手管(てれんてくだ)を駆使し奇策を弄して、付焼刃(つけやきば)の成功を収めたとしても、地に足の着かない栄華が長く続いたためしはない。大切なことは正しい道を踏みしめて、一歩一歩前に進むことだ。

 「うちは地味な仕事なので、一生懸命頑張ったってたかが知れています」と言う人がおられます。例えば、ラーメンの屋台を引っ張っているとすると、ラーメン一杯売ってもたかだか数百円です。「ひと晩のうちに何杯も売れはしませんので、❝ 一生懸命に頑張れ ❞と言われるけれど、たかが知れています」というわけです。それが問題なのです。どんな偉大な仕事でも、実は本当に些細な、地道な一歩一歩の積み上げからなのです。
 京セラは、松下電子工業向けにブラウン管用の絶縁材料を作るところから始まりました。本当に小さな、1個数円でしか売れない絶縁材料を、注文をもらって作っていたわけです。しかも、松下電子工業さんだけが買ってくれる特注品ですから、どこにでも売れるというものではないのです。
 「そのような1個数円の小さな部品を、特定の会社に納める下請企業として一生懸命頑張って作ってみたところで、とうてい何百億、何千億円の売上になどなるわけがない」と、ついついそう思いがちです。しかし、大企業はすべて、そうした小さな事業を積み重ねながら、まるで牛のよだれのように弛まず地味な努力をしてきたから大きくなったのであって、初めから大きい企業などあるわけがないのです。重要なのは、そうした小さな積み重ねを続けることなのです。
 ですから私は、稲盛経営12ヵ条の「誰にも負けない努力をする」の項の副題として、「地味な仕事を一歩一歩堅実に、弛まぬ努力を」と付け加えたわけです。どのような偉業も、地味な一歩一歩からしか生まれません。

1995年 第3回経営講座トップセミナー(京都商工会議所) 講話より

 本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。


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