歩くことしかできない!・・走ると片足に体重の3倍もの負荷って?
2025年1月5日、私の今の状況は放射線治療後の副作用で気分は憂鬱です。でも、少しでも前を向くために、以前に買っておいた本を読んだのです。
「病気の9割は歩くだけで治る!」というこの本、内科の医師の長尾和宏さんが書かれた本です。(文庫は2023年12月発行)
私はすでに、昨年2024年4月から病気(前立腺がん)なので、歩くだけでは治らない1割になるのです。だから、この本を読んでも仕方がないということになるので、女房が、「そんな本なぜ読むの?」と聞きました。まあそうなんですが・・
では、なぜ買ったかと言うと、11月8日の放射線治療からロードバイクもドクターストップになり、最小限の体を動かすこと、できれば有酸素運動ができないかを考えていました。2024年10月の仙台空港から山形蔵王温泉へのロングライドを最後に、これからはもう歩くしかないなと思いました。
私は、毎年エントリーしている加古川ツーデーマーチで、放射線治療の初期に20キロを3時間35分で歩きました。(この頃は、ほぼ副作用がありませんでした) その後、放射線治療中でも、毎日最低5000歩、1週間に最低1回は、1万歩以上を歩くように自分に課していました。そしたら、右ひざに違和感を感じたのです。で、整形外科に行ったところ、右ひざに水がたまっていると言われ、「関節炎」と診断され、暫くは安静となりました。
(そのブログです→ここ)
まあ、そんな中、あまり期待しないで、何か参考になることが書いていないかという軽い気持ちで、この本を読んだのです。
この本を読んで、歩くことの理論が少しわかりました。私の今までの「歩く」というのは、この本に書いてある内容とは全く違ったのでした。私は、放射線治療中でも、できるだけ「早く」歩くこと、できれば競歩に近いような速さを目指していましたし、消費カロリーを増やすために、階段はできるだけ2段飛ばしで上るようにしていました。
この本で初めて数字として実感したことがありました。それは、「歩くこと」と「走ること」の違いです。歩くのはどちらかの足が地についていますが、走るのは、どちらかの足が宙に浮く瞬間があります。当然ですよね。でも、走るときに片足にかかる負荷は、体重の3倍なのですね。ジョギングで膝を痛める人が多いのは、このせいなのです。また、走る場合は、心拍数が一挙に140以上になるので、不整脈や狭心症が起こる可能性が高いのです。私は距離を伸ばし、早く歩き、走るに近い歩き方をして膝を痛めたのです。自転車では、心拍数は上がりますが、膝への負荷は少ないのですね。ロードバイクでは、まああり得ないことなのですね。
私の友人で、ジョギングをやっていて膝を痛めて、自転車をやっている私に相談をしてきて、自転車を勧めた友人がふたりいます。今でも、一人はロードバイク、もうひとりはクロスバイクを買い、いまだに続けていますね。
私は、いわばまったく彼らの逆をやったことと同じなのですね。
片足に体重の3倍の負荷をかけないことなのです。
また、歩き方に関しては、「骨盤を少し前傾させる」とか「腕を振るのではなく、肘を後ろに引く」歩き方が書かれていました。これも、私の歩き方と全く違いました。
併せて参考になったのは、ポールを使って歩く「ノルディックウオーク」と「ポールウオーク」のことです。私も加齢でいつかは歩くのがしんどくなる時が来ますが、このポールなら転倒に関しては、安全性が増し、さらに、これって同じ距離でもポールを使った方が「エネルギー消費量が増える」のですね。今後の参考になるでしょうね、
これで膝の水が少し抜けたら、ゆっくり歩き始めようかと思います。