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読んだ本買った本202209-10

 真夏からいきなり真冬並みに気温が下がり、慌てて羽毛布団とコートを出しました。大好きなジャケットの季節はどこへ……。
 今日は空手の稽古日だったのですが、先週まではアイスリング持参だったのに、今日はレッグウォーマー(兼サポーター)と腹巻きと上着が必要でした。

 さて、涼しくなったので夏の間ため込んでいた不要品を片付ける季節です。我が家に一番溜まりやすいもの、それは本。古本屋さんにトートバッグ2杯分の子供向け図鑑やら読み終わって使わない雑誌やらを持ち込み(87円でした)、古い『pen』のデザイン系特集2冊と、ヘッダの本を買ってきました。
 稲垣栄洋『一晩置いたカレーはなぜおいしいのか』新潮文庫は比較的新刊。科学読み物の取っつきやすいものを開拓したくて、比較的著書が沢山あるこの方の本を試しに1冊ぐらい読んでみるかな~、良かったら生徒に勧めよう、という下心と共に。
 『日本の統治構造』、実は新刊で買って持ってます。すごく良い本で、どうにも曖昧だった日本の議員内閣制がなんとなくわかるようになりました。選挙の前に読み返したい。どうしても80円コーナーに置き去りにできず……。これは高校で公共を習う人にあげようと思っています。
 『中国名言物語』は古い本で、奥付に蔵書印が押してありました。良いですね~蔵書印。昭和47年、中国との国交が正常化した頃の本です。この本の良いところは、このエピソードは『史記』、こっちは『戦国策』に、と出典が書いてあるところ。雑学本は数多ありますが、成立年代不明なものや根拠の薄いエピソードばかりだと使えないので。出典が示してあれば原典に当たることもできますし。高校で漢文を習う人に勧めるためと、自分の復習用。

『箸もてば』

『箸もてば』石田千/新講社
 つい先日ちくま文庫に収録された、石田千の食にまつわるエッセイ集。ひとりで居ることの充実と寂寞と、人と交わることの有り難さが日常点景を通じて滲んできます。写真に石が置いてあるのは図書館の名前を隠すためです。

絵が高野文子!

 安心信頼のちくまプリマー新書。岩波ジュニア新書と同じぐらいの読者層を想定しているはずなのですが、ちくまプリマー新書のほうが「偉そう」「上から目線」率がかなり低くて好きです。装丁もかっこいいですし。編集方針とかあるのでしょうか?
 ジュンク堂でお勤めされた後、沖縄で古本屋さんを営む著者の体験記。古本を仕入れて売ること、だけでなく、仕事とは何か、続けていくとはどういうことか、が語られます。コロナ下の動向を追補した新版もあるらしいのでそのうち出会いたいです。


『ときめく微生物図鑑』

 義妹が貸してくれました。『もやしもん』を藻類方向にひっぱって『天地創造デザイン部』を足して二で割った感じ。顕微鏡写真にも工夫があって見てて楽しい図鑑でした。

 『平等と効率の福祉革命』タイトルだけ見るとなんじゃこりゃなんですが、各国の女性の労働/ケア活動の実際と、それが次世代に及ぼす影響(特に学習)、それを踏まえて社会福祉政策はどうあるべきかを論じてあると聞けば他人事ではなさそうじゃありませんか。しかし翻訳調+グラフや表と見比べ、日本の現在の状況と照らし合わせながらの読書はさっぱり進まず、今やっと1/3です。男女の労働環境の変化とそれによる家庭活動への影響まで。こちらも岩波現代文庫に今年文庫落ちしたのがきっかけで図書館で借りて読んでいます。最後まで読んで良かったら買おうと思っています。


天地創造デザイン部の絵師さん

小学生にも勧められるノンフィクションの面白いのがないかな~と図書館をふらついてたら、司書さんのおすすめにあったので借りてきました。『キリンの運びかた、教えます』岩貞るみこ/たら子。なにげなく借りたけど、この著者さんは講談社青い鳥文庫でもノンフィクション書いてる方ですね。


嵐山吉兆シリーズ

 文春文庫の嵐山吉兆の食卓シリーズ。カラー図版で春夏秋冬のご馳走がずらっと並んでいます。料理上手な義母が貸してくれた本。単行本はバジリコから2007年。なるほど、スタイリングがちょっと古風です。
 素材命って感じの料理が多くて自分で作ろうとは思わないですが、見てると楽しい。誰か食べさせてくれないかな。


住宅巡礼シリーズ

『住宅巡礼』『続・住宅巡礼』『住宅巡礼・ふたたび』中村好文は、建築系の仕事をしてる友達が教えてくれました。写真と平面図、そして何より著者の建築愛がたっぷりで、特にこの『続・住宅巡礼』は力作。ただし絶版&古本が価格高騰しているタイプで切ないです。メルカリでそのうち買いたい。


『はなものがたり』『天幕のジャードゥーガル』、どちらもネットで試し読みしたのが面白くて買ったコミックスです。帯が良いのでぜひ拡大してご覧ください。


岩波書店の本最近装丁可愛いですね

『自助社会を終わらせる』(岩波書店/2022.6)は最新の政策論で、主に福祉と再分配についての政策の評価と提言という形です。お洒落な装丁は森裕昌。
 まだ半分も進んでませんが、日本語話者の書いた本は読みやすいなあと感動しながら読んでいます。新聞のコラムを読む感じ。もちろん内容は気軽なものではなくて、購買力平価で比較した日本の平均賃金の国際的な低さなどは目を覆うものがあったり、ワーキングプア率の高さもげんなりするものだったり。でもまあ、げんなりしてばかりいても給料は上がらないので、どういう政治を選べば時給が上がって好きなモノが沢山買えるようになるかな~ってノリで読んでます。

非売品

 映画の特典です。右から貰ってきた順に、自分、子供、連れ合い。40億巻は映画の衣装のラフ画が載ってて欲しかったのですっっごく嬉しかったです。カードは読み込むとノンクレジットエンディングが見られて、改めて袖を絞りました。

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ROY(ろい)
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