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克服の必要性の有無

“野菜嫌い”というのはいわゆる「克服の必要性」有り且つ優先度高めに設定されがちですよね。

反対に、酒や煙草、甘いお菓子が苦手な場合にも何ら言及されないと思うんです。

私は酒は弱いし、呼吸器が終わっているので煙草も吸わないし、甘いお菓子は喉が渇くからさほど好まない。
逆に野菜は大好きで、トマトなんかは家にある分だけ食べてしまうのでそれはそれで“野菜食べすぎること”を克服する必要がありそうです。

でもなんというか不思議じゃないですか?
野菜を食べない子どもに
「食べなさい」と言う場面はよく見かけるのに
煙草を吸わない人に
「吸いなさい」と言う場面には遭遇したことがない。
まあこれも掘り下げていくと、
「野菜食べなさい」の後ろには大抵、
「病気になるよ」という言葉が続くし
煙草に関しては吸っている人に対して言う
「煙草やめなさい」という台詞の後には
「病気になるよ」という言葉が続く。

キーは“病気になるか否か”という説が生まれましたね(?)

因みに、お酒は好きなんです。
弱いだけで。
学生の頃、「ほろよい®️でガチ酔い」などと大騒ぎしておりました。
全身真っ赤になるし、湿疹は出るしで多分体質的にだめなんでしょうね。
だから今は本当に特別な時に、自分がどうしても飲みたいお酒だけを少量と決めています。
“飲まないと無理死ぬ”
みたいな酒ラヴァーではないので問題はないです。

酒だめ勢の私が“特別”な時に飲む好きで好きでたまらないお酒というのは
KUNITACHI BREWERYさんの「1926」。
私流の飲み方はまず深呼吸を5回。
目で色の美しさを堪能したのち鼻腔に意識を集中して香りを愉しむ。
目を閉じて飲む。
このビール、
心の棘を全部抜いていってくれるような味がします。
というのは個人の感想なんですけど。
棘を抜いて、現れた傷を一箇所ずつ丁寧に処置してくれるようなね。
アルコール界の臨床心理士ですね。

私が唯一、ほとんど酒飲めない体質を克服したいと思うのは1926を前にした瞬間と
KUNITACHI BREWERYさんが運営する麦酒堂かすがいさんにお邪魔した時です。
…飲み比べセット注文したいのに体質のせいでできないんですから体質を恨まざるを得ないでしょう?

それでも他人からは言われませんよ。
「酒飲めないの克服しろ」
なんて。

同様に煙草についても何も言われません。
「吸わないんだ、意外」
と言われるだけです。

甘いものに関しては
「人生の8割くらい損してるよ」
と言われるので甘いもの食べないだけで8割も損したことになる根拠が知りたいですね。
大体のことの根拠を求めてしまうのは看護師の性ですが甘いもの食べられないことよりも何でもかんでも根拠を知りたがってしまうことの方が人生の損失が大きいと思ってしまいます。
看護師って
「根拠」と「優先順位」の奴隷ですよね。
つまり、甘いもの食べられなくて人生の8割損をした挙句看護師になったことによる人生の損失が相まって99.9%が損失みたいになっているんですけど大丈夫ですかね。

現在無職なんですけどそれはそれで金銭的、時間的損失が大きくて損失にバフがかかり過ぎていて逆に強い説出てきました。

現状私が克服すべきは
酒でも煙草でも甘いものでもなく、
なんでもかんでも
“自分はダメな奴だ、あれもこれもだめだから全部克服しなくては”
とできもしないのに焦ってもがくことですね。

もがけばもがくほど沈んでいくじゃないですか、人生でも水の中でも。

浮かんでいることがいいとも限らないしアレなんですけど
少し状況を許容してゆとりを持たせる努力でもしてみようかと思います。

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