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お茶の水女子大学附属小学校 2024年度入学第2次検定振り返り
2024年12月9日、お茶の水女子大学附属小学校 2025年度入学の第2次検定が行われます。
抽選を運良く通過された方々は今ごろドキドキされていることと思います。
我が家もうっかり抽選を通過してしまい、全く準備をしてこなかった個別テストを前に震えておりました。
そんな我が家の試験日までと、当日をどう迎えたか振り返ります。
まず、抽選を通過したことを塾の先生に伝えると「自力では太刀打ちできないので、いますぐ他塾でも構わないので直前講習会を受講してください!!」と言われ、あまりにギリギリだったので唯一開催の日程が残っていたしながわ・目黒こどもスクールの直前講習に申し込みました。
お恥ずかしながら、個別テストは全く未対策だったので、行われる全てのものが初見。
周りの子は個別対策もやり込んできてそうな子ばかりで、不安からもごもごしてしまっている息子は先生に詰められるばかり、、、
試験直前にこんなに追い込まれるとは😱
そんな我が子の様子を保護者席からただただ見るという切ない時間がなんとも辛く、こんなんではメンタルやられちゃう!!と思い、2回あるうちの後半はもう行かない!!と決めて自宅で対策することにしました。
(ほんとに心がポキっと折れそうなくらいな嫌な言い方で詰められてて、見てるだけでこっちが泣きそうになりました。こどもはなんとか頑張ってました。えらい!!😭)
具体物を用いた試験の対策は、中身はどっちが多い?とか広げたらどっちが長い?とか、それこそ生活の全てを問題形式にしていました。
重きを置いたのは正解不正解ではなく、どうしてそう思ったのかをきちんと言語化できること。
間違ってもいいので、自分の考えをはっきり説明できるように心がけました!
そして、昨年は2次検定を受けるための手続きが前日にありました。今年はその日程の記載がないから無いのかしら?!
この手続きで大変なのは、保護者の作文です。
お茶の水女子大学附属小学校は哲学をテーマにしているだけあって、毎年のテーマが壮大…
一昨年のテーマは「聴くということ」、そして2024年度入学の昨年は「あなたにとって幸せとは」と、広げようと思えばいくらでも広げられるけど具体的なエピソードも交えて300字を30分でとなるとなかなかハードな内容です。
テーマはもちろん当日にしか分かりませんがお茶の水の場合は電子機器以外の持ち込みは可能なので、紙に学校の教育方針・家庭の教育方針など思いつく限りの文章を散りばめて臨みました。
「幸せとはなんぞや」。読んだだけで我が家の幸せで温かい風景をイメージしていただけるように文章に起こしつつ、持ち込んだ資料のなかでこれは言っておきたいというフレーズを組み込み、完成させました。
もちろんこれ以上ないくらい丁寧な字で、そして文字数制限ギリギリなくらいキッチリ書き込みました。
そして翌日、ついに試験本番。
早朝から超満員の電車に揺られ、学校に到着。
まずは上履きに履き替えて体育館にて受付です。
が、トイレは別の棟にあったので先にトイレを済ませてふたたび体育館へ。
そのときどなたかのマスクが落ちているのを見かけました。どの人も気付いてはいるけど拾うこともなく素通り。なんとなくこういう場面も見られているのでは、、、と自意識過剰状態になって、落ちてるマスクを「たのむ、神様、先生、見ていてください」と願いながらササッと拾ってバッグにinしたのでした。こうなったら「あざとさ」とかそんなの気にしてられません。
子どもたちは受付でいただいたゼッケンを付けるとほどなくして別の部屋へ。ここから親のいないところで2時間ほどかけて検定が行われます。
親は何をするかというと体育館で待機なのですが、その間に順番に先生2名と保護者1名の2:1で面接が行われます。
先生に興味を持ってもらえた人は5〜6個くらい質問されると聞いていたものの、わたしは3問。
書いた作文の中のエピソードから質問と、あとは学校に結構来ていただくことが多いけど働いていてそれは大丈夫か?という質問。
あと、「目の前でこどもがありを殺しました。あなたはこどもにどう教えますか?」という3問でした。
予想外の質問に内心あたふたしましたが、そこは表情に出さず!冷静に学校の考えに近いであろう回答を捻り出して答えました。
そして2時間後、我が子が帰還!
周りの子が緊張の面持ちで帰ってきたなか、「おともらちができたんだおーー!」「クリスマスツリーを作ったんだおー!」とめちゃくちゃ楽しんだ様子で戻ってきました。
隣の子はそれを聞いて「ぼくはクリスマスツリー作ってない」と半泣きに、、、
いやいや指示を聞けてないのはうちだろうよ、、こどもには申し訳ないですが難易度の高さから早々に諦めムードになってしまいました。
そして合格発表当日。
朝の7時にまずは合格者の番号が発表され、番号があった人は8:30頃までに学校に行き、そこから3次検定つまり最後の抽選という流れです。
そんな簡単じゃないでしょうよ、と思いながらも2次の倍率は約8倍。なんとか度胸と協調性で先生の目に止まっていてくれー!と祈りながら画面を見ると、なんと番号があるではないですか!
大金星や!!
あとは親の抽選のみ!
「なんとか勝ち取ってくるわー!!」と拳を掲げて学校に向かう私と、頑張ってねーと見送る家族。
まるでM1の敗者復活の様子さながらに学校に向かいました。
学校に着くと検定で絞られた50名の保護者が一つの教室に集められました。
箱に受付人数+1の数の51枚の札が入れられており、それを保護者が1枚ずつ引いていきます。
(10人くらいの先生が横並びで座っていて、引いたナンバーが間違えじゃないか10人がかりでチェックします)
最後に一枚残っていることを確認してそれを校長先生が引き、この番号をキーナンバーとします。
そしてそのナンバーから後ろの数を持っている28人が合格となるのです。
たとえばキーナンバーが「10」だったら、11〜38番までが合格(正確には入学候補者)となるのです。
※キーナンバーが40番代だったりすると、51以降はまた1の位に繰り上がります。
校長先生が引いたと同時に自分のナンバーから合否がわかるというなんとも非情な時間でした。
先の説明が始まる前に外れた保護者はお帰りくださいと急に外に出され、なかには泣いていらっしゃる方も。。。
気持ちは分かります。ここまできたのに抽選で外れるなんて。
さすが国立。
まさかの最後も抽選で、2次がうまくいったからといってそのままの勢いで合格を手にできるわけではないのです。
ちなみに我が家はまさかの合格!
試験後、学校の校門近くを通ると、かの教室の関係者がみんなにテスト内容の聞き取り調査を行っておりました。
あのとき息子を詰めた先生もいるではないか!!
集団を横目に、合格を噛み締め帰路についたのでした。
長々となりましたが、
こちらの学校は、考えを言語化できて、元気に受け答えできて、お友達のことを思いやって協力して課題を進められれば合格も夢ではないのです。
試験時間も長いので、どうかあまり身構えず!
みなさまが心を落ち着けて臨めるように祈っております!