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都立一貫中 受検体験記


サッカーと都立中高一貫校受検

我が家の息子は2002年2月3日の都立中高一貫校の受検を目標に小学校4年生から塾に通いはじめました。現在彼は中学3年生。
息子は幼稚園児の頃から地元のサッカーチームに在籍しており、学年が上がるにつれ人数が増えていく中で、いわゆる立ち上げ的なメンバーの1人でありました。それだけにチームメイトやサッカーへの愛も強く、塾や模試が試合と重なる度にそれらの想いがやり場をなくし、非常に苦しい時間もありました。
小さい心で闘う波が次から次へと押し寄せ、息子が泣いて心を閉ざすこともありました。

塾とサッカー生活のはじまり

いわゆる都立中高一貫校に対応している塾といえばいくつかに絞られますが、1回目の見学だけでそこに入塾を決めました。働くお母さんの味方的な広告に惹かれ体験を申し込み。体験時は塾長の先生が算数の授業をして下さっていて、生徒さんの活き活きした発言やその授業の進め方の面白さに息子と納得がいき心の中では即決をした記憶があります。
それからいくつか話だけを聞きに他塾に行きましたが1周して戻り、手続きをしました。
ここから週2回の塾通いと平日練習が週2.3回と土日練習含めだいたい週5のサッカーとの両立がはじまります。3年間、送迎をしながら学校以外で息子に様々な知識をプレゼントして下さるこの塾と先生方に息子自身はもちろん、保護者である私たちにも愛着が生まれます。

都立中高一貫校を目指す人


適正検査とはどんなものか。
「路線バスの床はなぜザラザラしていると思う?」そういった理由を考えて述べられること、その様な問題が発展していくイメージだと1番最初の説明会で教わりました。
日頃から疑問をもったり、理由を調べたり、そんな習慣があるお子さんにはおすすめです。
また小学校での評定が点数に関わってきますので、テストで点数をとることはもちろんなのですが、積極的な発言が好きで主体的態度などの評価がよいことなども求められます。
だいたい6年生くらいになると発言することへの恥ずかしさが重なってくる年齢になると思います。
息子のクラスでは、最終的に手を挙げているのはほぼ受検や受験をする子たちだけだったようです。
ただ、発言する仕方にしても(塾で習ったから答えを知っている)という気持ちでやっていると先生に見抜かれてしまいます。きちんと理由や根拠を順序立てて説明しなくてはいけません。

勉強内容は楽しい

4年生のうちはまだ私立受験の子と同じコースなので、いわゆる先取りをパーっとやります。
理科や社会の暗記ものもやります。
5年生になるといよいよ本格的な適性検査対策問題がはじまり、常に論述、論述、論述。
思考力を要する算数の問題、社会や理科の問題。
4教科を横断的に使った問題が出てくるのでいわゆる詰め込み、暗記ではなく、親も一緒に考えることができます。そしてとても勉強になります。
また作文の特訓がはじまります。
授業内では本当に何気ないことから社会問題についての作文を毎回書きます。
作文に使えるネタ帳でも、心の引き出しでもとにかく実体験や感じたこと、考えたこと、その先の疑問や解決案などストックしていきます。

息子は塾の文系の先生が大好きであったため、先生から教わった国内外の社会問題の豆知識や問題の数字的部分を今でも覚えていてサラッと言います。
本当に受検時代の宝です。
このあとサッカーとの両立、葛藤、まだまだ続きます。

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