中学受験、壮行会の帰り道
いよいよ本番まで1週間、最後の授業の後に壮行会がありました。
会は少人数の塾だったせいか、アットホームな雰囲気で始まりました。
教科の先生方は今まで良く頑張った。あんなに出来なかったのによく伸びたと褒めてくれたり、君たちに失うものは何もないと鼓舞してくれたり。
子供達も親の前で照れくさそうにしながらも壮行会を自分事として受け止めていたと思います。ほんわかした壮行会はうちの末っ子には合っていたと思います。
塾は自転車で通っていたのですが、直前の頃は本人の自転車の調子が悪く(虫ピンを変えたら直りました)信号を二つ渡ったところまで歩いて、その後私の自転車で帰るのが常でした。
その日も2人で歩き二つ目の信号が変わるのを待っていると…
「僕、居場所が欲しかったんだよね。勉強もして受験もしたかったんだけど、学校以外の仲間っていうか…そんなのが欲しかった。」
「そういった意味では目的の一部は達成したとも言えるかな。塾楽しかったな…もう皆んなに会えないと思うとちょっと残念だな…」と。
「うん…。そうだね。うん…。」
んっ…??えっじゃあ受験はもういいの?てか今そこ???
何て思っていると私の気持ちを察したのか(ちゃんと目的の一部って言ってるんですけどね、なんか不安になってしまった)
「でも勿論〇〇校行きたいから受験頑張るよ」
信号が青に変わり息子は小走りで走り出しました。
自転車に乗る時
「受験終わったら英語の講座(一日だけの無料講座)があるから受けたらいいよ。きっと皆んなも来るんじゃない?全員じゃないだろうけど…」
「うーん、まーやってみようかな。」(そこはあんまり乗り気じゃないのかー)
その後の約1週間、過去問を解きながら益々ピーピーピーピーと口笛を吹く(後で分かったがどうやら集中すると吹くらしい)末っ子に超イライラする母なのでした。
居場所が学校と家以外にも欲しかった末っ子…全身全霊、自分自身でありたかったのかも知れません。
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