【理学療法】理学療法士の専門性 何が特別なのか
ご覧いただきありがとうございます。
理学療法士は国家資格です。
専門的な勉強をして、国家試験に合格することが必要です。
しかし、何が専門で何が特別に出来ることなのか、あまり分からない方も多いかと思います。
以下にまとめてみます。
理学療法は無資格者が行っても合法
理学療法士は"名称"独占です。
"業務"独占ではありません。
医師は業務独占です。
無資格者は手術や薬の処方はできません。
違法です。
つまり、医師という名称に加えて、業務の内容までが医師しか出来ないことになっています。
ですが、理学療法士は違います。
理学療法は誰がやっても問題ありません。
理学療法士という名称で名乗れることが国家資格を持つ者の特権です。
例えば、関節を動かしたり、歩行練習を行ったり、、、
極論ですが、技術があるなら誰でも出来ます。
合法です。
何を専門とするか
よく聞くのは、「理学療法士は動作分析が出来るのが強み」です。
ですが、本当にそこが最大の強みで専門性でしょうか?
僕が考える理学療法士の専門性は、身体に生じている現象について最も理論的に分解することが出来、それを身体運動の変化として治療出来ること、だと思っています。
病気についての知識は医師に負けます。
動作をみるだけならスポーツトレーナーに負けるかもしれません。
治療の技術だけなら柔道整復師に負けるかもしれません。
ですが、身体に生じた現象を病態や運動学の知識から理論的に解釈し、問題となる動作を変化させるための治療を行うことは、上記の職種では出来ません。
理学療法士だけが出来ることです。
一番の専門性だと思います。
様々な見解があると思いますが、僕の考えをまとめてみました。
上記を理学療法士の専門性と仮定した際、どれだけの理学療法士が持てているか疑問はあります。
しかし、僕は理学療法士はこの点を突き詰めていく必要があると思っています。
症状に対して身体所見から病態を判定し、原因となる動作を治療し変化させること
そのためには、病態を元に起こりうる現象を理論的に分解し、因果関係を考察すること
これらが必要です。
理学療法士が介護職の人員不足を補う時代が近づいて来ています。
危機感を持って専門性を突き詰め、日々の臨床に励む必要があると思います。