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[理学療法士/2児のパパ] 専門的な思考や日々思うことを気まぐれにまとめます。修士、クリニック勤務

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自己紹介 -理学療法士・2児のパパ-

はじめまして。 ご覧いただきありがとうございます。 note作成にあたり、自分がどんな人間か、自己紹介します。 1. 理学療法士としての自分 理学療法士として働き出してから、10年超過しました。 大きく言えば理学療法士はリハビリを受ける方の人生に関わる重要な仕事です。 しかし、リハビリを受ける患者さんは理学療法士を選べません。 その前提の上で、担当の方に自分が最良の治療ができるよう、努力してきました。 理学療法士として対象者に寄り添うこと、生活をサポートしていくこと、

    • クリニカルリーズニングの原則① アウトカムの最良化

      ご覧いただきありがとうございます。 前回に続き、クリニカルリーズニングをシリーズで書いてみようと思います。 一つずつの過程を丁寧に進めようと思っています。 臨床を行う上で当たり前のことも多いと思いますが、ご了承下さい。 クリニカルリーズニングの重要性については、以下の記事をご参照ください。 クリニカルリーズニングで陥りがちなこと クリニカルリーズニングがなぜ必要か。 それは、理学療法士として患者さんを良くするためです。 そのために、病態や症状に対して、理論的に分

      • クリニカルリーズニングの重要性 理学療法士

        ご覧いただきありがとうございます。 今回はクリニカルリーズニングについて書こうと思います。 今後シリーズでまとめてみます。 なぜクリニカルリーズニングが重要か 理学療法士として僕が最も比重を高くして臨床に取り組んできたのがクリニカルリーズニングです。 理由としては、どんなに良い治療手技を学んでも、どんなに知識を持っていても、使い方が分からなければ意味がないと思うからです。 万人に効果のある治療はありません。 そのため、病態や症状の原因となる部分をできる限り明確化

        • 医師の診断名(病名)は症状と必ずしも一致しない

          ご覧いただきありがとうございます。 タイトルの通りですが、医師の診断名はあくまで診断であり、症状と必ずしも一致しません。 解説します。 診断名と症状 診断名は文字通り医師の診断を受け、診断結果に付いた名称です。 これは、診断基準に該当するか否かということになります。 例えば、腰が痛い患者さんにMRIを撮り、椎間板がはみ出ていれば椎間板ヘルニアの診断名がつきます。 しかし、MRIで椎間板ヘルニアの所見がみられていても、身体に出ている症状は椎間板ヘルニア由来とは限り

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        • クリニカルリーズニングの原則① アウトカムの最良化

        • クリニカルリーズニングの重要性 理学療法士

        • 医師の診断名(病名)は症状と必ずしも一致しない

          退行性変性(加齢変化) ー重力下に生きるヒトという種の共通事項ー

          ご覧いただきありがとうございます。 地球に生存するにあたり、ヒトという種は重力環境下にさらされることになります。 しかし、ヒトの身体は進化の過程です。 四足動物から直立二足歩行に適応しきっているかというとまだまだ弱点だらけです。 これが加齢に伴う身体の変化、つまり"退行性変性"に大きく関わります。 病態発症メカニズムや症状を捉えていく際に考えなければいけない内容です。 退行性変性(加齢)のパターン 整形外科クリニックに勤務していると、待合室にたくさんの御高齢な患者

          退行性変性(加齢変化) ー重力下に生きるヒトという種の共通事項ー

          退院後のリハビリの選択肢と課題  ー制度と現実ー

          ご覧いただきありがとうございます。 今回は一般の方向けに退院後のリハビリの選択肢と課題についてまとめてみます。 ご本人やご家族が病気や怪我をされて入院となり、何が何だか分からないままリハビリ開始。 急性期でやっと動けるようになってきて、回復期に移行して更にリハビリをして、、、 やっとの思いで在宅復帰! その後のリハビリはどうしたらいいの? 今後を不安に感じる方や、今も大変な思いをされている方が多くいらっしゃると思います。 多くの課題があります。 退院後のリハビ

          退院後のリハビリの選択肢と課題  ー制度と現実ー

          【理学療法の考え方③】ヒトは楽に動く生き物

          ご覧いただきありがとうございます。 理学療法を行う上で、身体運動の理解は必要不可欠な要素です。 以下にまとめます。 楽に動くとは? エネルギーコストが最小限になるよう最適化された運動戦略を選択することです。 これは、無意識化で行われる動作を前提とします。 意識して動作を変化させた場合、何かしらの努力を伴うため、エネルギーコストは最小ではなくなるからです。 詳細にまとめると、ヒトは姿勢や動作を保つ際、無意識化では自動選択的にエネルギーコストを最小化する、つまり疲れな

          【理学療法の考え方③】ヒトは楽に動く生き物

          【理学療法の考え方②】先天性疾患と後天性疾患の考え方の違い

          ご覧いただきありがとうございます。 今回も考え方としてまとめます。 先天性か、後天性かによって、疾患の捉え方は大きく異なります。 身体だけでなく、障害に対する考え方や受け入れ方も違います。 治療を行う上で、やることの比重が変化します。 先天性疾患 生まれた時から疾患を持っている 疾患の特徴 ・疾患ありきでの身体の発達・成長過程を辿る ・骨形成が成される前から疾患を有するため、特に骨形態が疾患の影響の元に変化する メンタル的な需要・障害の捉え方 ・疾患があることが

          【理学療法の考え方②】先天性疾患と後天性疾患の考え方の違い

          【育児】夫をパパに進化させる4ステップ

          ご覧いただきありがとうございます。 タイトル通りですが、夫はパパに中々なれません。進化させる必要があります。 これは凄く重要です。 親になることに関して、女性が男性に向けて要求する部分が多いですが、そもそもの意識・思考が違うことが最大の問題点ではないかと思っています。 ざっくりまとめると、 根本的に違います。 解説します。 女性側の思考 僕は男性の立場なので、分かりかねる部分があるかと思います。ご了承下さい。 客観視すると女性は男性に自動的に動いてくれることを

          【育児】夫をパパに進化させる4ステップ

          【理学療法の考え方①】保存療法と観血的療法の考え方の違い

          ご覧いただきありがとうございます。 理学療法の考え方をいくつかまとめていこうと思います。 今回は主に整形外科領域の理学療法のマクロな視点での考え方についてまとめてみます。 保存療法と観血的療法では根本的な考え方が異なります。 そもそもが違うものとして大枠を捉えていく必要があると考えています。 保存療法 主に退行性変性疾患やスポーツ障害に対する理学療法 発症モデル ・中枢神経疾患に置き換えると進行性疾患と同じ発症モデル ・明確な受傷機転がなく、いつの間にか発症してい

          【理学療法の考え方①】保存療法と観血的療法の考え方の違い

          【理学療法】理学療法士の専門性 何が特別なのか

          ご覧いただきありがとうございます。 理学療法士は国家資格です。 専門的な勉強をして、国家試験に合格することが必要です。 しかし、何が専門で何が特別に出来ることなのか、あまり分からない方も多いかと思います。 以下にまとめてみます。 理学療法は無資格者が行っても合法 理学療法士は"名称"独占です。 "業務"独占ではありません。 医師は業務独占です。 無資格者は手術や薬の処方はできません。 違法です。 つまり、医師という名称に加えて、業務の内容までが医師しか出来な

          【理学療法】理学療法士の専門性 何が特別なのか

          【育児】パパは育児を"手伝う"の? なぜママがやるものという感覚があるのか

          ご覧いただきありがとうございます。 今回は育児について書きます。 理学療法士は関係ないです。 育児の話題になると、良く言われます。 「子育て手伝ってて偉いねぇ、うちの旦那はオムツ変えたことも無いわよ」 そこで疑問が生まれます。 なぜ、自分の子どもの育児をしているのに、妻の手伝いと捉えられるのか。 この点に、子育て論の根強い間違いがあると感じています。 言わずもがな、母親も父親も平等な親です。 お腹の中で育てること。 子どもを産むこと。 授乳すること。 理屈上

          【育児】パパは育児を"手伝う"の? なぜママがやるものという感覚があるのか

          【理学療法】患者はリハビリを知らない、理学療法士を選べない -リハビリの現実-

          理学療法士という仕事についてnoteを書きます。 患者さんにもですが、一般の方にも知って頂きたいと思います。 リハビリって何するの? 自分や家族が突然病気や怪我をしてリハビリをすることに、、、 「リハビリって何するの?」 これが分かるのは専門職だけです。 病気や怪我をして何が何だか分からない、自分の身体がキツく、精神状態が混乱している中、リハビリ開始となります。 知識がないので、当然のことですが自分の担当する理学療法士のすることがリハビリなんだ、と認識することに

          【理学療法】患者はリハビリを知らない、理学療法士を選べない -リハビリの現実-