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【理学療法】患者はリハビリを知らない、理学療法士を選べない -リハビリの現実-

理学療法士という仕事についてnoteを書きます。

患者さんにもですが、一般の方にも知って頂きたいと思います。

リハビリって何するの?


自分や家族が突然病気や怪我をしてリハビリをすることに、、、

「リハビリって何するの?」

これが分かるのは専門職だけです。

病気や怪我をして何が何だか分からない、自分の身体がキツく、精神状態が混乱している中、リハビリ開始となります。

知識がないので、当然のことですが自分の担当する理学療法士のすることがリハビリなんだ、と認識することになります

理学療法は完全な体系化が難しいこともあり、'この疾患にはこの治療をやる'といったゴールデンスタンダードな治療が確立されていない現状です。

ですので、病院の方針や個人の色・能力値が直接的に反映される仕事です。

つまり、担当の理学療法士によってその人の予後が変わることは大いにあります


残念ながら、誰でもなれる理学療法士


理学療法士の養成校は、専門学校と大学があります。
僕は公立大学出身なので、センター試験を受けて、二次試験の受験をしています。
しかし、名前を書けば入れる専門学校や定員割れする大学の出身がかなりの割合を占めます。

はっきり言って、全体の学力は非常に低いです。

そして、今年の理学療法士の国家試験は、受験者数12,629人、合格者は11,266人、そして合格率は89.2%となりました。

ほぼ、落ちないと言えるレベルです。

非常に低い敷居と言えます。


理学療法士の質は低い


誰でもなれる理学療法士。

簡単になれるので、なってからの努力が必要不可欠なのは言うまでもありません。

理学療法士になってから頑張るのは、一握りです。

厳しい現実ですが、なる人の学力のレベルが低いので、頑張っても結果がついてこない人も大勢います。

その結果、全体のレベルが低過ぎるため、能力が高く、努力していた人まで大半が努力しなくなります。

ですので、本当に効果の出せる質の高い理学療法士はごく僅かとなります。


理学療法士は選べない


患者さんはリハビリや理学療法士を選ぶことは出来ません。

もちろん、ほとんどの方が初めてリハビリを受けることになるので、選ぶ知識も基準を持っていませんが、、、

理学療法士は誰でもなることができ、全体の質が低いです。

質が高い理学療法士が担当となるのは宝くじ状態となります。

また、理学療法士は、美容院や飲食店のように、クチコミや数値の評価がありません。

たとえ病院の評判が良くても、担当の理学療法士が良いかは分かりません。

家族が有名な病院を選んで入院させても、高いお金を払って自費リハビリを受けたとしても、本当に信頼出来るリハビリか、適切なリハビリを行ってくれるかは、担当の理学療法士が誰になるかの運と言えるでしょう。


理学療法士の責任と結果


理学療法士は責任と結果が必要な仕事です。

病気や怪我をして、その方の人生は大きく変わります。

その中でどこまで改善に貢献することが出来るか、そのすべてが理学療法士にかかるわけではありませんが、自分たちが出来ることの限界を突き詰める必要があります

何も知らない患者さんに対し、自分がした治療が自信を持って良いものと言えるのか、やるだけやったのか、常に自分にも言い聞かせることが重要です。

いつの間にか「ありがとう」と言われることに慣れ、自分の治療を振り返ることを辞めてしまったら、理学療法士として終わりだと僕は思ってます。


責任結果


非常に重いですが、受け止めて努力しなければと思います。


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