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哀愁のポップコーン(「ペンゴ」BGM)

セガのレトロゲーム「ペンゴ」の曲が大好きだ。
一度聴いたら脳内でいつまでも回り続けるキャッチーなメロディ。
でも何度聴いても飽きない。
この曲を聴くたびに、私は小さい頃によく行った駄菓子屋ゲーセンを思い出す。

野球帽をかぶったおじいさまが、その「ペンゴ」の曲をピアノで弾いている短い動画がある。

海外でもペンゴは有名なんだなあ、このおじいさまもペンゴが好きなんだろうなあと感心していたら、全く違った。

実は、この動画でピアノを弾いているおじいさまこそ、この曲(正式名称は“ポップコーン”)の作曲者ご本人、ガーション・キングスレイ氏なのである。

あのエレクトリカル・パレードのテーマ曲“バロック・ホウダウン”を作曲した人、と言えばもっと分かりやすいだろうか。

一発で覚えられて、かつ繰り返し聴いても飽きないメロディを作ることが良い作曲家の条件の一つとするならば、このキングスレイ翁は、間違いなく偉大な作曲家の1人であると言えるだろう。

それにしても、“ポップコーン”がピアノで演奏されると、こんなにも哀愁漂う曲に聞こえるのかと驚いた。加えて言うと、私はこの聴くたびに少し涙ぐんでしまう。

最後にキングスレイ氏が“That's enough.”と笑いながら言うのが、さらにいい。

そのキングスレイ氏は、もうこの世にいない。
その事実が哀愁を倍加させ、私をさらに涙ぐませるのだ。

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