
昔の友人
もしかしたら、中学時代の親友を見かけたかもしれない
でも声をかけなかった
確信が持てなかったから
ずっと再会したいと思っている人
いつも心のどこかで彼女はいた
少し階段の上から見ただけでピンとくるものがあったけど、人違いかもしれなかった
もう6年も会っていないのだよ
お互い見た目も変わってすれ違ってもきっと気づかない
中学を卒業する時、まだ私は友達と連絡先を交換することを許されていなかった
だから、親友の連絡先を知らない
再会したいと思っても、奇跡が起こらない限り出来ないのである
中学校は学区が広くて、私はバスで通っていた
親友は逆に学校からとても近いところに住んでいた
学校に行く以外はそちらの方面に行くこともないから、卒業してから親友に遭遇することがなかった
いつかきっとまた会える
そう信じて6年も経ってしまったんだな
久しぶりに中学時代の思い出に浸る
中学時代に親友に出会えたことは大きな心の支えになった
彼女は、好みや波長が似ていて、お互いに人見知りだったけど、話したらすぐ仲良くなれた
お誕生日やバレンタインにはいつも素敵なお手紙をつけてプレゼントしてくれた
何事も丁寧で、器用で、可愛らしくて当時私が理想とする女の子像を体現していて、全て大好きだった
思春期でなにかと人間関係に頭を悩ませる日々だったけど、その子がいたから、楽しかった
可愛いものが好きとか、できるだけ丁寧に過ごすことを大切にしたいとか、今の私があるのはその子の影響を受けたからと言っても過言じゃない
もしもう一度会えるチャンスがあるなら、逃したくないし、またゆっくり話したい、連絡とって遊びたい、あの頃のように戻りたい、ありがとうって伝えたい