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倉庫業務はミスをなすりつける

仕事中に起きた貨物事故の話しをしますね。
俺が関わった事故ではないけど、近くで見てて感じたことを書きたくなりましたもので。

俺はトラックにどういう感じで荷物を積み付けしようか考えてる時に事故は起きた。

リフトマン(フォークリフト)がなかなか倉庫から出てこなくて何してんのかなぁ?
と俺はイライラして待ってたら、フォークマンがなんか喋りながらひょっこりと倉庫から出てきた。

『あの若い奴やりやがった!』

俺は何のことかわからず一応事情を聞いてみた。
どうやら製品ラック(高さ2m)に格納していたパレットを先輩リフトマンがリフトで持ち上げた際に、パレットが割れて乗っていた荷物が崩れたようだ。
(保管したのは若い子でそれを先輩が移動させようとした構図)

基本的に耐久性の落ちたパレットは使用しない事が好ましいのだが、どこの物流倉庫でもボロボロのパレットを限界まで使用しているのが現状である。
だからこそ、耐久性の落ちたパレットは軽いものだけを積み付けるか、もしくは高い場所に保管せず床に近い場所に置くなど安全面に気を配る工夫をしている。

ラックにパレットを保管した若い子の言い訳は、『20分前に置いた時は大丈夫でしたよ?』と他人事のように言うのもちょっと面白い。

物流は次の工程のことも考えないとダメなのに運良くラックに乗りました。
と言うのはプロとしてはお話にならない。

まぁ、まだ倉庫業務が1年未満の子だから多めに見て、今後気をつければいい話ですよ。

個人的には若い子のミスより先輩のその後の対応が良くないと感じた。

崩れた荷物は別のパレットに移し替えたが積み方がぐちゃぐちゃになったままで、そのままトラックに積み付けるでもなく運転手がまた積み直しを行う(積み直ししていた先輩はすごく不機嫌で面白かったのは内緒)。

リフトマンはその後も周りの人間にずっと、自分は悪くないといった話しを言いふらしている。
本人には悪いが、後輩のミスを周りに言いふらすのは先輩としてカッコ悪い行為だと俺は思う。

別に事故内容自体はわりとよくありそうな話しだから、人がケガしなかっただけ今回は運が良かったね。でおわり。

どこに責任の所在があるのか物流はちゃんとハッキリさせなければならないから、なるべく自分の責任にしたくないのはまぁ分かる。
もし自分に非がある場合は最悪ボーナスの査定とかにも影響するし。

でも事故が起きたことは変わらない。
車の運転でも急に人が道路に飛び出して跳ね飛ばしたとしても、人身事故を起こしたことには変わりはない。

事実に対しての事後処理をスマートに行わなかったベテランリフトマンに対してなんだか少しガッカリした。

保身より次どうするかをちゃんとして欲しかった。
あんまりギスギスした環境を作ると、余計に人手不足を加速させる。

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