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群馬旅行記、布一枚隔てた危険な夜

田舎者が田舎へ向かう。

11月12日から14日の平日ど真ん中に群馬県中之条市にある奥四万湖(おくしまこ)へ行ってきた。(電車に乗り継ぎ4時間半?)
自然豊かなダムの周りでゆったりと紅葉狩りを楽しむ。

登りたくなる坂
ダムの奥の方?


大泉の滝

水が綺麗な場所だからなのか、もしくは季節の所為かちっちゃい虫が尋常じゃない量飛んでいた。目を開けるのもつらいほどに。

黒いやつ全部虫

だが、あの景色は田舎出身の人間にとっても素晴らしいと思う。
仕事でくたびれた心を癒すのには十分すぎるものがそこにあった。

色づいた紅葉、河原のせせらぎ、滝巡り。

普段、車移動が多い生活なので久しぶりのハイキングはとても気持ちの良いものだった。

クタクタに歩き回ってホテルに戻るのだが、異変に気づいた。

実は、初日にホテルにチェックインして部屋(205号室)に入った時から少し違和感を感じていた。
205号室に入ると5つカーテンで区切られた空間があった。
俺は205CだったからCのカーテンを開けてみた。
そこにはベッドが一つと机と椅子が簡素に設置された3畳も無い小部屋だった。
この空間が205号室に5つある感じ。

こんな間取り

俺は1人で部屋を取っていたのに、なんで部屋にベッドが5つもあるんだろう?
たまたまこの部屋が空いていたのかな?
まぁ、割引が適用されてたから宿泊者がそんなにいないのかな?
とその時は思っていた。

夕食時間までまだ時間があったので部屋で漫画を読んでいた。(ボルト面白!)
そしたら、『ガチャ!』と部屋のドアが開く音。

『えっ!?』

部屋の掃除なんて頼んでたか?
いや、そもそも掃除なんてチェックインの前にやるはず。
おそらくだが2つ隣のAの小部屋に入った?

内心ビクビクしながら聞き耳を立てた。
なかなか部屋から出て行かない。

もしかしたら掃除の人が居るのだろうと思って、ちょっと居た堪れなくなって温泉に入りに行った。

ほぼ貸し切り状態の温泉に1時間以上長風呂を満喫する。日々の疲れが一気に取れた気がした。

そして部屋に戻ってみたらAの小部屋に人の気配が無くなっていた。
『なんだやっぱり掃除だったんだな』
安心したら腹も減ってきて時間もちょうどよく、夕食を食べにホテルのラウンジに向かう。

オススメの料理や地ビールを腹一杯飲み食いしてとても満足だった。
スーパーで地ビール飲んだことあるけど、それとは全然違う感じがした。
なんかフルーティーな味わいとスッキリした口当たりで、何杯でも飲めるくらいハマってしまった。

この地ビールすごく好き


そして、腹も満たされ部屋に戻ったらまた違和感を覚える。
Aの小部屋に誰かいる!
これはもう掃除とかじゃない。
明らかに別の宿泊者だ。

『ホテル側が間違えた?いや元々そういうシステムなのか?』

同じ部屋に見知らぬ人と泊まるという状況。
小部屋の仕切りはカーテンのみ。

『、、、。』

これルームカードの意味なくね?
部屋のセキュリティガバガバじゃん!
セキュリティもだけど、全く気が休まらない。
気軽にYouTubeの音量上げられないし、屁もこけない。
イビキかく奴とか当たったら終わりじゃん!

そんな不満を感じながらも俺の中ではもう一段別の脅威に晒されていた。
以前ニュースでレイプ事件が報道されていた。とある銭湯で加害者も被害者も男性。
そう発展場での犯行である。

俺の脳裏にそのニュースがフラッシュバックしてしまう。
『もしかして俺の貞操が奪われる?』
ありえないとは頭で分かっていても、寝てる間にカーテンが開いてて知らない人がベッドの前に立っていたらと思うと、ずっとその事が気になって寝付けなかった。

2泊3日、そんなこんなで俺の貞操は何とか死守出来たが、正直このシステムのホテルにはもう泊まりたくない。次からホテル予約の際はちゃんと内容確認をしよう。
値段が安いからって適当に選んじゃダメだ!

変なシステムのホテルに当たって正直ハズレとも思えたけど、こういうのもまた旅行の醍醐味で面白いなとポジティブに捉えた。

またいつかこんな素敵な旅をしたいと思う。

平日の独り旅はハッキリ言って最高。
(意外と女性の独り旅のほうが多いことにビックリ!)

こんなの参るしかない!

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