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チェイサーゲーム面白いですね!


アイパッドの購入を機にKindleのunlimitedに無料登録した。30日以内になるべく読めるやつをたくさん読んでおこう!と勇んでいたが途中までしか読めない作品が意外と多くてヤキモキしていた。

おすすめの漫画をググってKindleでも無料で読めるものがないかを探していたら一つ最後まで読める作品があった(読み終わってから気づいたけどまだ続いてます)。

『チェイサーゲーム』

どんな漫画かというとゲーム制作会社の現場話しをリアルに描いてる内容。
ゲームはよくやるほうだけど、ゲームの制作ってどういう世界なのか知らないから読んでみようかな?ってことで読んでみた。

結果、非常に面白い。
1つのゲームを構築することに対する熱意、チームをまとめる為に奔走する管理者、なんだかんだで人を導く士気の高い社長。

ゲーム業界とかの垣根を超えて、サラリーマンなら誰でも共感できる状況が多く描写されている。
修羅場みたいな状況でも現場は泣き言を吐いてはいけない。今ならパワハラとか言って負担を回避する手段なんていくらでもある。

でも、本当に面白いものを作りたいなら当人がムリしてでも『この作品を仕上げる』っていう心情は理解できる。
この仕事だけは他の人に任せたくない。何がなんでも自分の力だけで最後までやり通す。
ジャンルは違えど仕事に対する本質的な思いはみんな持ってるのだとしみじみ感じる。

俺はいわゆる普通の会社でしか働いたことないから、クリエイターのような成果と結果が比例しない業種に対しての苦労は理解できないと思う。
でも、ゲーム業界はこんなに複雑でドラマチックなんだと面食らう。

今の時代、やる気のない新入社員にどうやってやる気を引き出すか苦悩を抱える管理者もいると思うけど、ハッキリ言ってアホらしい。
本人の目指す理想像が定まってないのに、こちらが理想像を提供するのは支離滅裂である。

何の為にこの仕事選んだの?
志望動機にも似たセリフだけど結局のところ本質を突いている。

金の為?人気だから?
色んな思惑を孕んで選んだのかもしれないけど、自分の将来に対して本気で考えている人はそう多くない。ほとんどなんとなくで初めて、数日経てば思ったものと違うと吐き捨てて退場。
そんなことは現場で働く人達にはザラである。

解決策を提示するでもなく、何が正しいのか分からないという混沌とした現場を表現することは、読んでいて自分自身の課題でもあると同時に目を背いてはいけないことだと感じた。

今後、優れた人材を発掘するのが難しい状況が続くだろうけど、優れた人間をいかに育てていくかも大事になっていくんだろうと思う。
学生気分の人間がいつまでも幼稚な考えを引きずらないように、どこかで世の中は厳しいものと示さなければならない。

社会は想像より現実的。

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