非常識な結婚観 結婚したくなくなる(?)これだけの理由
「なんでみんな結婚に関してだけそんなポジティブなん?(笑)」とその方は投げかけました。
この記事は、知り合いの知り合いにあたる経営者の方が語っていた内容をもとにしています。かなり極端で世の中の常識とは異なるのですが、どれも自分としては「うーむ確かに…」と納得してしまい、説得力があったので、自分で整理してみました。ただし、この考え方や価値観は押し付けない、としてその方はおっしゃっていました。
確かに結婚ってみんなするもの?そして、結婚することで幸せなんだ、という風潮があるような気もしますね。
参考までに、僕は未婚、独身をやっております。そういう奴が書いたんだと思って読んでみてください。
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一般的な恋愛結婚の場合ってこんなかんじ?
自分や身の回りの一般的なよくあるカップルを想像してみてください。
恋愛からはじまり、お互いの愛が深まり、結婚にいたるのが、だいたい2~3年といったところでしょうか。結婚式が決まるころはラブラブ、アツアツの絶頂でしょう。しかしその後2~3年もすれば、愛情は徐々に冷めてくるものです。一般的な感覚として、恋愛で4年以上続くというのは長いのではないでしょうか。
つまり、最初の2~3年が上り坂で絶頂期に向かい、うしろ2~3年で下り坂に向かうということです。恋愛をしているときのような、お互いの愛情があふれていたのは持ってトータル4~6年といったところではないでしょうか。
結婚生活を続けるとすればこの先何十年もあります。もちろん結婚であるから恋愛の気分で結婚したのではないとは思います。ただ、恋愛感情では続かないことは頭にいれておくとよいのではないかと思います。
3組に1組が離婚
日本では統計的に3組に1組が離婚しています。
これは国が公表しているデータを見てもすぐわかります。
例えばこちら。https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/s2020/dl/202001.pdf令和2年1月を例にとると、一年間に婚姻は611,042件、離婚は212,928件です。一年間を切り取ってみると、ほぼ3組結婚して1組が離婚しています。
3組に1組ということから、根拠もなく「私たちだけは違う、うまくやっていける」と妄信するのはちょっと待って、と思ってしまうのです。
また、これは踏ん切りをつけて結果的に離婚した方たちの統計です。もちろん、さくっと円満に離婚できるケースもあると思います。何が言いたいかというと、結婚した状態ではあるけど不満がくすぶっている夫婦、も相当数いるのではないかと思うのです。
結婚を考えるなら、離婚する可能性も十分にあることも頭の片隅に入れておいてもよいのではないでしょうか。
結婚する意義
ではどうして結婚するか、結婚する合理的な意義を考えてみます。愛とか感情を一旦横においてみてください。
まず、男女共通の結婚する意義で考えられることは
・お互いにパートナーの独占的所有権をもてる
ということです。
どういうことかというと、二つあり、一つは他の同性にパートナーを奪われる心配をしなくていいということです。
もう一つは、お互いに、相手が浮気をしないと保証していることになします。恋愛においても他人の恋人を略奪するのは、当然マナー違反であのですが、結婚することで法的にも効力があることがポイントとなります。例えば、相手が不倫をしていたら、慰謝料を請求できます。
結婚する意義は男女で異なる
次に、男女それぞれで結婚する合理的な意義を客観視して考えてみたいと思います。
女性の場合:
結婚して、もし子どもを産んで育てる際、現実的には所得面から夫の経済的補助が必要なパターンが多いと思います。というより、足りていたとしても夫の収入があったほうがよいと思います。
そのため、妊娠中や育児中に、夫に別れられないよう"繋ぎ止める"ために結婚するということが考えられます。結婚することで法的に効力を有することになります。仮に結婚という拘束力がなければ、ひどい話ですが、夫が他の女性にアプローチすることは後に述べるようにありえます。(人によるかもしれませんが。まともな人はしないかな...)
古き日本のように、男が一家の家計を支えて女性の収入が少ない場合には、特に重要になってきます。そうでなくても、女性は妊娠・出産や育児と、現代の日本ではまだまだ不利な状況だと思います。育児は男がしてもよいですが、妊娠出産だけはどうにもなりません。その時に女性を守るための拘束力を持つのが結婚という制度になります。
子供がほしいから結婚したい、というのは結婚の動機としてよく聞かれます。しかし、実は子供を産むのと結婚するのは直接的には関係がありません。事実婚だって可能です。ただ、いまの日本では子供産むなら結婚というのが常識だから、多くの人がそれに倣っています。社会的な慣習ということです。
結婚する合理的な意義というのは、やはり上に述べた夫を法的に繋ぎ止めるということことになります。
男性の場合:
男は、一家を支えるくらいしっかり稼いでいた場合、女性のように結婚する合理的理由は一見、見当たらないように思えます。
では合理的でなくとも、男が結婚したいと思う根源的な動機はなんなのでしょうか。
それは、上の男女共通の結婚する意義で述べたところに似ていますが、セッ○○なのです。もっと生々しく下品に言うと、独占的にかつ堂々と生〇出しセッ○○ができることです。そんなくだらない理由で、と思われるかもしれないが、性欲による原動力は強いもので、結婚する動機になりえるの思います。結婚することで女性に対して法的拘束力のある諸々の約束を守ると保証しており、その対価として女性にとってはリスクが大きいことに対して、男の欲求を行使できる権利を得ることができるのです。
女性はリスクが大きい
子供を授かってそのあと関わる時間は男女それぞれでどうなるでしょうか。生々しい話になります。
男が子孫をつくる行為に要する時間を想像していただくと、だいたい数十分から1時間程度でしょう。また、これもひどい話なのですが、後に述べるように動物的本能からすると、オスが”やり逃げ”することもありえるのです。
対して、女性は妊娠したら十月十日(とつきとおか)かかって出産に至ります。そしてそこから子供を育てます。少なくとも要する時間は数年単位です。
つまり、男と女では関わる時間が大きく異なり、女のほうがリスクがはるかに大きくなります。
だから、女が男を選ぶことと、男が女を選ぶことでは姿勢や慎重さがまるで違うのです。
浮気するのは男の本能。。
さらには、人間の”オス”はなるべく多くの”メス”と交わることで強い子孫を残すよう、遺伝子的にプログラムされているそうです。いわば、本能的に浮気をするようにできているのであり、人間のオスの動物的習性なのです。(ひどい話ですねぇ)
したがって、男が女を選ぶ姿勢は、この意味でも女が男を選ぶ姿勢と大きく異なります。
だから、女性側を守る意味で法的に男をつなぎ止めておく必要があるのです。
結婚は一種の契約を伴う商取引のようなもの
夫婦関係が良好であれば問題ないですが、問題が起こった場合どうなるか、考えていきます。
言葉の定義として「契約」とは、法的に保護される約束のことをいいます。
好ましくない事態になったときどうするか決めておき、それを約束するのが契約です。約束と同時に、約束を破った場合の罰則を規定していることが多いです。見方をかえると、性悪説がベースだとも言えると僕は考えます。
さて、婚姻届を出すことによって、事実上、次ののような内容に暗黙で合意をしていることになります。その主な”契約”内容をかみ砕いて表現してみます。
・不貞行為はしません、半永久的に結婚している間ずっと添い遂げます。
→もし、片方が不倫をしたことが発覚し、もう一方が訴えると慰謝料を請求できます。
・双方が同意した場合には離婚できます。逆に一方的な要求で離婚させられません。(同意しなかった場合の詳細は後述。)
・夫婦は、財産を分け合うことができます。
特に離婚する場合、財産分与といって経済的に均衡をとるように原則半分ずつ財産を分ける(2分の1ルール)。
このように、婚姻届を出すことによって、一種の法的に効力のある契約をしていることになります。
好ましくない事態をシミュレーション
ここで、結婚していて好ましくない事態に陥ると最悪の場合どうなるか、シミュレーションしてみます。(ここからひどい話、は始まりますよ…)
最悪の場合でしょ、めったに起こらないんでしょ、と思いがちではありますが、人によっては少しでも自分が有利になるよう、相手そっちのけで考える人もいることはいると思います。特に何らかの事情で追い込まれた状況にあれば、人間は少しでも抜け穴を見つけて自分からが有利になるようことを運ぶという、可能性も考えられます。
離婚調停、離婚裁判とは
もし夫婦どちらかが離婚したいとなった場合。もう一方が同意すればなんの問題もないのです。しかし、同意しなかった場合、悲劇が始ります。
片方が離婚を希望したが、もう片方は希望せず、話し合いでは解決しなかった場合、「離婚調停」に持ち込まれます。離婚調停とは、家庭裁判所に申し立てを行うことで調停委員と裁判官に間に入って話し合いをする手続きです。離婚調停はおよそ半年ほどかかるといわれています。
調停が不成立となると、離婚するために離婚訴訟を提起する必要がでてきます。調停不成立とは、離婚を持ちかけられた側が、「離婚したくない」「関係修復できる」と主張することを意味します。話し合いが主体の「調停」とは異なり、今度は最終的に裁判官によって決着をつける「裁判」に移ります。
離婚裁判の期間は平均1年ほどかかるといいます。ただし、相手方が争った場合、つまり離婚したくないと主張した場合2~3年かかるケースも珍しくないといいます。
“ゴネ得”
離婚を希望する側から見て、相手方に不貞行為やDVなどの法定離婚事由がなく、「離婚したくないです」と主張した場合、簡単には離婚が認められにくく、裁判が長期化することになります。これはある意味、もともと結婚制度がある理由からもいえることなのです。というのは、男が働きにでて、女性が専業主婦という文化が色濃い時代に、女性側を守るために結婚制度があるようなものだからです。女性が仕事をやめて専業主婦になり、出産育児をしていくなかで、男の勝手で簡単に離婚できてしまっては困るからです。ただ、法律には男女を区別して明記しているわけではないため、男女どちらでも適用されるのです。そのため、男女どちらであろうと、離婚を希望した際に相手側が争えば簡単に決着しにくくなります。
このように離婚を希望する側に対して、相手側が裁判にまで持ち込んだあげく、ゴネつづけると、離婚成立までに数年単位の時間を浪費してしまうことが可能性としてありえます。
最悪のパターン
もともとは女性側を守るための結婚制度。しかし、よりインパクトある話にしてみたいので男女逆転した場合について考えます。
さて、ある男女は、婚姻届を提出して結婚しました。
女性は結婚しても働きたいと、仕事に精を出して稼ぎたいというタイプでした。ところが、しっかりしていると思われた男は結婚を機にとことん怠惰になってしまいました。男はだらしがなく、働きもせず、家事もせず、奥さんの稼ぎを食いつぶすだけの存在になりました。見かねた女性は、男に離婚を切り出します。すると、稼ぎがない男は、奥さんに生活費を頼るしかないため、離婚したくないと反対します。
らちが明かないので、家庭裁判所へ調停を申し立てることになります。そして約半年経過。
さらに調停で不成立だったため、裁判へと持ち込まれます。
「離婚したくない」「夫婦関係は修復できる」という主張を男が貫き通す限り、争いは長期化します。籍が入っていれば結婚していることになるので、実際に夫婦関係が破綻し別居していたとしても、男が離婚したくないと主張すれば、この時の女性側から見た離婚のハードルは上がってしまいます。たとえ、男の本心がお金をもらうことしか考えてなくても、です。
さらに、裁判が長期化するなかで、実質夫婦生活が破綻していたとしても、籍が入っていれば夫婦とみなされます。そこで、女性が別の彼氏をつくったとすると、それは不貞行為にあたり、つまりそれは裁判に不利に働いていしまうのです。
出産を考えれば女性にはある程度年齢を気にする人も多いと思うし、次のお相手を探していたいであろうかと思われます。そんなときに長期化する裁判で人生の大切な時間を奪われてしまっては、たまったものではありません。
まだあるリスク
さらには、離婚のときには相手にDVや不貞行為等がなければ、原則財産を半々に分けることになります。つまりは働いていない男にも半分渡さなければならないのです。(屈辱的だ…!)
結婚の法的な効力は半永久的に続きます。結婚のときに舞い上がって決断したとしても、半永久的に効力を有するのです。一般的な契約は取引が終われば実質的に効力が消滅するものもありますが、長期にわたって期間を設けるものもあります。その場合でも、普通は更新制です。
携帯電話の契約だったとしたら、一度入ったら、携帯会社の担当者しだいで解約が非常に困難になってしまう契約、、のようなものでしょうか。置き換えて考えるとちょっとありえないことになりますね。
結婚という「契約」は、商取引で置き換えると、不利な状況にもなりうる契約なうえに、半永久的に効力があることがリスキーなのです。
このように結婚には大きなリスクが潜んでいます。結婚制度を悪用されると、最悪の場合上に述べたようになるのです。
どうしてみんな結婚したがるのか
「結婚したい!」と結婚願望がある人は多いと思います。すでに述べた結婚する意義やメリットはありますが、それ以上に結婚というものはバラ色で素晴らしい、結婚さえすれば幸せになるんだというイメージを持っている人が多いように思われます。
なぜこうなるかというと、婚活ビジネス、ウェディング業界がイメージを作り上げているからです。ビジネス戦略であるから仕方ないのかもしれませんが、世間の人たちが必要以上に、戦略に乗せられているかもしれないということは覚えておいても良いかもしれません。
ではどうすればよいか
・理想は、お互い自立できる経済力をもっていることです。特に女性は、自身を守るという意味で、男性の収入がなくても出産や子育てができるくらい経済力があるのが理想です。そして自分が自立しているのはもちろん、依存されないためにも相手の男性も自立していることが望ましいです。
・とはいえ、経済力がなければ結婚する権利がないのかという話にもなってしまいます。そこで、せめて今までこの記事に書いてきたことを、結婚する前によくよく話し合って合意しておくことだと思います。
話しにくい内容ですが、あいまいにしておくとあとあと困ることにもなります。「好きだから!」と、その場の感情で決断をくだすのは危険です。ささいなことでも一緒にいるのが苦痛になるかもしれない、相手が不倫をすることもあるかもしれない、夫婦関係に亀裂が入ったら、、と想定しうることを前もって話し合っておくとよいと思います。
先に述べたとおり、3組に1組が離婚しています。「まさか私たちに限ってはそんなことないよね」ということはいえません。
・選択肢のひとつとして、事実婚にすることも考えられます。事実婚にすれば、上に述べたリスクを追わなくなります。裏を返せば、法律で認められていた権利を行使できなくなるのでその点は認識しておく必要はあります。
詳細はネットでたくさん情報があるので興味あれば調べていただきたいと思います。
・また、非常識かもしれませんが、更新制という提案もできます。何年かに一度決めておいて、その節目に結婚生活を継続するかを決めます。子供の年齢でもよいかもしれません。見方をかえると、節目節目にこれからもよい夫婦関係を築いていくことを確認しあうようにするということです。いかがでしょうか。
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まとめ
以上、あなたは結婚したくなりましたか?(なるわけない?)
正直、上に書いてきたような「最悪のパターン」はちょっと最悪すぎるかな、と思ったりもします。そこまでのことは普通は起こらない気がします。ですが、ここまで結婚に対して否定的に話してきた理由の一つは、あまりにもその場の感情だけで結婚して、望まない結末になるカップルが多いから、”警鐘”を鳴らすためにも話している、とのことで、この記事で書いた元になったことを話していた方は仰っていたのです。
僕(←独身)が個人的に思うのは、①幸せな結婚生活を継続すること、②万一うまくいかなかったら円満離婚すること、が大事だと思います。
反対に、夫婦生活がうまくいってなくて双方とも不満がたまり続けること、あるいは憎しみあって離婚すること、だけは避けたいものです。
結婚を考えている方はぜひとも幸せな結婚生活を!
参考記事:https://www.adire.jp/lega-life-lab/divorce-mediation71/
※この記事は自分が書いた↓のアメブロ記事とほぼ同一の内容です。
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