世界観に圧倒される 茂木健一郎氏『生きがい』の感想
「落ち着きがない人だな(笑)」と、たいへん失礼ながら思ったものでした。それは、茂木健一郎さんが某報道番組のコメンテーターとして出演されているのを見ていたときのことです。しかし本書の世界観は、そのときの印象とあまりにも違ったので驚きました。そしてそれとは少し違うかもしれませんが、「落ち着きがない」というのは、本書の訳者・恩蔵絢子氏が、茂木さんのやりたいことに何でも手を広げる生き方についてあとがきで述べていたことでもあります(こちらは失礼ではないはず)。
この本は海外向けに、著者