【サイト分析】ポカリスエットのCMを手掛ける会社サイトから学んだ「パロディ」がもつ求心力
CMが出るたび話題になるポカリスエットのCMのディレクションを手掛ける会社「なかよしデザイン」のwebサイトが、とあるサイトのパロディ風に仕上がっており面白かったので紹介したい。
誰もが心当たりのあるフォーマット
なかよしデザインのwebサイトは、サイト全体が「アマゾンの商品ページ風」に構成されている。
初めて訪れた人は、サイトを間違えたと錯覚してしまう人も多いかもしれないが、よく見てみるとアマゾンの商品ページのフォーマットに乗っかる形で会社概要やチームメンバーのプロフィール、これまでに手掛けた広告・CMの紹介をしている。
初めて訪れるユーザーにとって抵抗感がない
既に世の中に流通している既存の形式に則る、いわば「パロディ」のいいところは、ただ面白いだけでなく「ファーストビューの時点で全体の構成について見当がつく」ところにもあると思う。
例えばアマゾンでいえば、ファーストビューで商品タイトル、商品の評価、商品画像、価格、購入ボタンが表示されるようになっているが、そこからスクロールせずとも、その下におすすめ商品や類似商品との比較、口コミなどが続く全体の流れを想像することができる。
それによって、はじめてサイトに訪れる人でも、抵抗なくコンテンツを読み進めることにも繋がっていると考える。
パロディだからこそ個々のコンテンツに視線を向けさせることができる
チームメンバーをアマゾンでいう“商品”としてまとめ買いの枠に入れセット買いを促したり、仕事に対するこだわりを口コミ風にに説明したり、フォーマットを活用することに加え、「アマゾンあるある」が反映されている点も見どころだ。
例えば、「私には合わない」「頭皮にいいかどうかは分からない」などアマゾンではあるあるな低評価口コミ文言も踏襲しており、細かいところまでコンテンツの内容を見たくなる工夫が随所に施されていた。