![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73233698/rectangle_large_type_2_add7154311ef12ee91212926dd8a9f3d.jpeg?width=1200)
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yasuaki0430
【サイト分析】復刻版アサヒ生ビールの商品サイトはなぜ「懐かしい」のか?
人気すぎて供給が追い付かず3日で受注停止となった、わたしも大好きな「復刻版アサヒ生ビール」の商品ページ。商品の魅力を最大限に伝える、以下4つの工夫が読み取れた。
昭和レトロを感じさせる色合い
復刻版アサヒ生ビールの一番の特徴は「懐かしさ」というテーマにあると思う。CMも昭和を生きた人々の人情深さや活気ある雰囲気を伝える内容となっており、本サイトでも全体を通して少しくすんだベージュを背景に敷くことで、優しい懐かしさを感じられる世界観を演出している。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73305416/picture_pc_976b328cc3672c14cb78b3c9ab1a2c8c.png?width=1200)
コンセプト文は敢えて縦書き
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73305505/picture_pc_fb010674595bc87c99bfcb43c63af2bf.png?width=1200)
紺色の文字色と明朝体に近いフォントで書かれたコンセプト文は、縦書きになっていることで、昔ながらの商売やものづくりに対する実直さを感じ取ることができる。
「影」が表現するもの
上記コンセプト文の背景しかり、ページ内に、ところどころ「乾杯する人の影」が入っている。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73305734/picture_pc_d453e553932acff0e0e96ec0f1ccee1f.png?width=1200)
これをリアルな手ではなく敢えて影にすることによって、「かつてそこにいた人」「思い出」「面影」を彷彿とさせ、「懐かしさ」の演出に繋がっている。
秘密エピソードの「愛嬌」
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73305818/picture_pc_83b10da071fec67144eb52e7b0089b6b.png?width=1200)
ページ下部に、「マルエフ」の名前の由来に関する小ネタが記載されている。
フェニックス(Phoenix)がもともとの由来でしたが、頭文字が<P>であることに後から気づき、幸運(Fortune)という由来にひっそり変えたのは秘密です。
と、愛嬌のある言い方が効いてるなと思う。これを一番最後に持ってくることで、商品自体のおいしさや歴史の長さだけでなく、作り手への愛着を生むことにも繋がっているなと感じる。
まとめ
“日本初の缶ビールを復刻”というコンセプトで、「日本に、ぬくもりを。」というコピーを掲げるブランドとして、サイト随所からコンセプトを感じられるサイトになっていると感じた。コンセプトと具体的な中身をきちんと連動させ、狙い通りに感じ取ってもらう構成・デザインをつくる上で、とても参考になる事例だった。