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溶融亜鉛めっき鉄筋の補修をする時はどのローバルを使えばいいの?

◆溶融亜鉛めっき鉄筋って?

そもそも鉄筋とは、コンクリートと共に用い”鉄筋コンクリート”として入手がしやすく、安価に強度や加工性を高めて扱いやすくした建築材料になります。

しかし、鉄筋はコンクリート中に埋設されていてもコンクリートの小さな穴から様々な腐食因子の影響を受けて錆びることがあります。錆びることでカサが増し、場合によってはコンクリートの亀裂が発生したり崩落することがあります。

そういった腐食因子に対してより長く安心してお使いできる防錆手段として鉄筋に溶融亜鉛めっきを施した溶融亜鉛めっき鉄筋が実用化されてきました。

そんな溶融亜鉛めっき鉄筋ですが、現場では切断したり曲げたりと加工されることがあり、めっきが剥がれたりします。その部分の補修が必要な場合があるので、溶融亜鉛めっき鉄筋の補修に関する指針が制定されました。


◆どんな指針なの?

土木学会:『亜鉛めっき鉄筋を用いるコンクリート構造物の設計・施工指針』 建築学会:『溶融亜鉛めっき鉄筋を用いた鉄筋コンクリート造建築物の設計・施工指針・同解説』
(以降は各指針を“土木学会指針”または“建築学会指針”と表記。)

両指針を参考にし、各々の適用範囲における補修材料の選定について弊社見解を記します。

◆溶融亜鉛めっき鉄筋の補修の際には、“エポローバル”をお使いください。

コチラがエポローバルです!

という結論に至った経緯をご紹介します☆彡


土木学会指針を読むと、、、

<5.2.2 補修用材料>の同解説にて、
①「補修に用いる高濃度亜鉛末塗料としてはエポキシ樹脂系塗料が推奨される」
②「防食性能の観点から、ASTM A 780 Standard Practice for Repair of Damaged and Uncoated Areas of Hot-Dip Galvanized Coatingsでは補修に使用する高濃度亜鉛末塗料の乾燥塗膜中の亜鉛含有率を 92wt%以上と定めている. この指針においても同様に亜鉛含有率が 92wt%以上の高濃度亜鉛粉末塗料を用いることを標準とする。」

『亜鉛めっき鉄筋を用いるコンクリート構造物の設計・施工指針』

亜鉛含有率92%以上の製品は、ローバル、水性ローバル、厚膜ローバル、エポローバル、ローバルアルファがあります。
この中でエポキシ樹脂はエポローバルが該当します!


次に建築学会指針を読むと、

<4.4.2 使用材料>の項で
「JASS 5 M-801:2022 に適合するエポキシ樹脂塗料とする」
<中略>
これに伴い、亜鉛めっき鉄筋の補修では高濃度亜鉛末塗料は、解説表4.4.1の品質基準に適合するエポキシ系樹脂塗料を用いればよい。

『溶融亜鉛めっき鉄筋を用いた鉄筋コンクリート造建築物の設計・施工指針・同解説』

解説表4.4.1にはこんなことが書かれています。

基本的に1液型製品ですのでその項目に書かれている内容に適合するのはエポローバルでした!!


各指針の条件を満たす高濃度亜鉛末塗料として、亜鉛含有量 96%のエポキシ樹脂を用いたエポローバルが該当します。

※詳細は各指針に記載の内容をご確認ください。

◆参考

・亜鉛めっき鉄筋を用いるコンクリート構造物の設計・施工指針 (2019 年 3 月)
・溶融亜鉛めっき鉄筋を用いた鉄筋コンクリート造建築物の設計・施工指針・同解説(2022 年 3 月)
・建築工事標準仕様書・同解説 JASS 5 鉄筋コンクリート工事(2022 年 11 月)

◆お問合せ先

ローバル株式会社 枚方工場
〒573-0132 大阪府枚方市野村元町 1− 1
TEL:072-894-7590 FAX:072-894-7593
Mail:gisa@roval.co.jp  HP:https://www.roval.co.jp/

ご採用の際は、以下のオフィシャル文書をご参考にお使いください。

<記事作成:RSK>


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