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エビの脱皮について

水槽に導入したエビが脱皮したので、少し書こうと思います。


えびの脱皮


脱皮後の殻

周期

エビは幼体の場合、1週間程度の周期で。
大人のエビは月に1回程度のペースで脱皮します。

成分

キチン…20%-30%程度含みます。ちなみに、エビやカニアレルギー等甲殻類アレルギーはこれが人体に炎症を起こしています。(ハウスダストにも含まれます)キチンは多糖類で、セルロースに似ていますが、アセトアミド結合(窒素を含むという事)していますので、水草の肥料分や生体の栄養にもなります。

カルシウム…自分の水槽は軟水にしているため、水中のカルシウムが不足します。そのため、殻を取り除かずエビに食べさせることでカルシウムを補ってもらうようにしてます。髭コケなどにも多く含まれます。

アスタキサンチン…よく魚の色を濃くしたい時に食べさせるオレンジ色のやつ。甲殻に含むことでエビを光から守る大切な成分です。

脱皮の仕方


エビの構造(外部サイトより)

最初に胸脚で尾などをかき始めます。(コケなどをツマツマしながら)一見痒そうな感じです。
次に、腹肢近くを胸脚で搔いたりします。(徐々に大人しくなります)
その後は腹肢をパタパタさせたり、展開したまま歩いたりします。(コケなども食べなくなります)また、背から尾にかけて尺取り虫のような形にしたり戻したりします。
準備が整うと頭から脱皮します。
ちなみに、夜間に脱皮することが多いです。これは、エビが夜行性であり
脱皮直後は紫外線に弱いからだと考えてます。

腹肢を展開して歩く様子

脱皮後

光の当たりにくい場所に移動したりして、体力を回復させつつ
甲殻を生成します。脱皮後は柔らかく外敵に狙われにくくし、紫外線などからも守る目的もあります。

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