顔の家 〜京都の奇妙な建築〜
プロフィール
インパクト大の外観
私がはじめてこの建物を知ったのは12 年ほど前のことで、近現代建築のガイドMAPを読んでのことだった。歩いて向かうと京都の街中に、京都御所の南の住宅街の中に突如として「大きな顔」が現れるのである。その衝撃は今でも忘れない。
この『顔の家』が建てられたのは1974年のことで今から約50年前にあたる。地味に半世紀に渡って京都の街を見守ってきているのだが、建てられた当初、周囲の人はどんな反応を示したのだろう。
大正時代の旧京都中央電話局西陣分局舎(岩本禄・国重文)の柱状の裸婦像は当時としては過激なデザインだったと聞くし、それこそ楳図かずお氏の家みたいな扱いだったんだろうか。
それはさておき、構造的には目は窓、鼻は不明(飾りか)、口は入口、耳はベランダとなっております。元々アトリエ兼住宅だったそうですが現在では1階の口の中がcreative studio & shop oooという雑貨屋さんになっております。
京都国際マンガミュージアムとか然花抄院あたりに来ることがあれば足を伸ばしてみてください。