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イソロクから学ぶ、人に教える手順と気を付けること
人に教えることはとても大事です。組織にとってかなり重要度が高い仕事だと思います。
弊社でも「どんなに仕事ができる人であっても、人に教えることができない人は昇格させない」という制度にするつもりです。
まずは、人に教えるための手順を確認していきましょう。
目的や意義を伝える
実際にやってみせる
実行してもらう
良いところを伝える
改善点を伝える
良いところを再度伝える
基本的な指導や教育の手順は上記の通りです。
山本五十六も
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば、人は動かじ。」
と言っています。
これは教育の基礎段階であり、正しいやり方を身につけさせるという部分では非常に効果的です。
各手順の趣旨
それでは、なぜこの手順になるのかを紐解いていきましょう。
1.目的や意義を伝える
何をするにしても「何が目的か」「どんな結果を期待してやるのか」がとても重要になります。
よく、「手段と目的がすり替わる」という現象が起きますが、これは目的を理解していないことで起こる典型的な現象です。
「そもそもこれって何のためにやってるんだっけ?本当に必要?」というような作業が至るところに発生しています。
どんな作業も、どんな業務も、目的と期待する効果のためにやっているという本質を忘れないようにしましょう。
これを忘れてしまっては改善につながりません。
さらにもう一つ「これは誰を助けるための業務なのか」をできるだけ考えるようにしましょう。
商売の目的は「相手の困ったことを解決する」「相手の役に立つ」がベースになります。相手というのはお客さんに限りません。次の業務を請け負う人、部下、上司、同僚、外注先など、誰かの役に立つことでお金をもらうのが原則です。
人は、理由がわからないと納得しません。
自発的に動いてもらうためには納得感が非常に重要なのです。
2.実際にやってみせる
よく「見て覚える」「見て盗む」という言葉を耳にしますが、これは前時代的な話であり組織においては望ましくありません。
なぜなら、上司、先輩は組織を発展させるために教えて伝える義務があるからです。
だからこそ、わかりやすく伝えることが大事!伝わらないのは、伝えるべき人の責任!なのです。
ただ、業務の中で新しい分野にチャレンジするときなどは「とりあえずやってみよう」はよくあることだと思います。その場合も目的をしっかり伝えてください。
なお、手本を見せていない場合、注意する権利はありません。そんなときは「こうするともっと良くなるかも」というニュアンスが望ましいでしょう。
(ZOOMのクリップ機能を使うと、手本を簡単に見せることができます。ぜひ使ってみてください)
3.実行してもらう
実際にやってもらいましょう!やらないと覚えられません!
そして、温かく見守るのです。
4.良いところを伝える
まずは良いところ、できていることを承認しましょう。
私は褒める達人という生き方を選びます。
「何かイマイチだなー、褒めるところが無いなー」と思っても、ひとまず「OK!一回目から完璧!」などというようにしています。
5.改善点を伝える
最近気が付いたのですが「ここを直してね」と言うよりも「こうするともっと良くなるよ」のほうが前向きな気持ちになります。
「OK!完璧!」と前置きをして「こうするともっと良くなるよ」と言うのは筋が通っていないようですが、それで良いのです。
今できる全力の結果なら、その時点では満点だと考えましょう。
なお、アドバイスするときは「気を付ける」「丁寧に」「うまくやる」など抽象的な話にならないよう注意してください。
たとえば、
上司「丁寧にやってっていったよね」
部下「丁寧にやりました!」
上司「どこが丁寧なの?丁寧じゃないじゃん」
……よくある会話ですが、もはやカオスな議論になっていますね。
「何をしたら丁寧なのか」「どういう仕上がり=結果になったら丁寧といえるのか」を考えて、今すぐアクションできる具体的なことから伝えると良いでしょう。
6.良いところを再度伝える
④でできていたことを再度確認しましょう。人は自己肯定感が上がるほうが頑張れます。
「あんまり褒めると調子に乗るかも」と思うくらいでも大丈夫です。その上で「こうするともっと良くなるよ」と伝えましょう。
今日より明日が良くなれば、それで良いのです。
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やり方だけじゃなくて、考え方、姿勢、在り方を伝えるのが本当の教育
山本五十六の言葉には続きがあります。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば、人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」
今回は基礎の教育として「やり方を教える方法」についてまとめましたが、
「自分で改善点を考えられるように」「自分で自発的にチャレンジできるように」
など、さらに先を見据えた場合はまたちょっと違う方法になります。
特に大事なのは、
自分で考える練習をすること
自分の目的や自分の欲求を明確にすること
それを叶える方法を考えること
だと思います。
その話はまた後日!!