大晦日と元旦

今年の御節と雑煮。家庭画報2021年1月号で掲載された京都「菊乃井」村田さんのレシピ。掲載されている全てのお節料理は大変なので、これがないと格好がつかないという料理だけ選んで作ってみました。

1964年大晦日、NHKの紅白歌合戦が終わると蛍の光が流れ、ゆく年くる年で各地の除夜の鐘が流れてくる頃には、ぬくぬくの炬燵に首まですっぽり入り込んで瞼が閉じそうになるのを、年を越すまでは何とか閉じまいと必死に起きていたものの眠気に負けて寝てしまうのが常だった。

「お兄ちゃん起きて。初詣行くよ。」と妹の声に重い瞼を開けると、両親はすでに和服に着替えていて、初日の出のおよそ1時間前。早朝5時50分。
我が家は毎年裏山(標高242m)のほぼ頂上にある研究所へ続く道の真ん中あたりで初日の出を迎えるのが慣習になっていた。太平洋からのぼる初日の出は雨が降らない限り6時50分から7時の間に拝むことができた。

初日の出を拝んだ後は近くの神社に初詣。昨年の神社に向かう元旦の朝はかなり冷え込んでいるが境内では「お焚き上げ」という、いわゆる焚き火をしているので、これがなかなか温いので助かる。そのお焚き上げに昨年のお札や破魔矢を投げ込んで返納する。

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