【キャリア開発】人生100年時代のジュース理論
人の脳のキャパシティには限界があります。限られた容量に、学校教育中にたくさんの知識と情報を詰め込み、大人になってビジネスに必要な知識と情報を詰め込む・・。でもその容量には限度があります。
コップに例えるならば、人それぞれ大小あれども、容量は有限。そして、老朽化とともに漏れることがある…。
そんな脳のキャパシティをコップに例えながら、人生100年時代を生きるための「ジュース理論」を紹介します。
GenZeeオリジナルのイメージなので、未完成な感は否めませんが。
フルーツジュース
コップにオレンジジュースを少し注ぎます。飲むと、はっきりとしたオレンジの味がします。
そのコップにマンゴージュースを加えます。できあがった黄色のジュースは、南国の雰囲気が漂う、甘い濃密なフルーツの味がします。
これを、ビジネスに必要な知識に例えてイメージします。
オレンジを営業の知識、マンゴーをマーケティングの知識とすると、南国フルーツジュースは、マーケティングも理解した敏腕営業ということになります。
ミックスジュース
次に、その黄色のフルーツジュースのコップに、赤みの人参ジュースを加えます。そこにレモン汁なんかを加えれば、赤オレンジ色の、すっきり甘酸っぱくて飲みやすい、ミックスジュースになります。体にも良さそうです。
この人参を法務知識、レモン汁をファイナンス知識に例えると、複雑な契約書も理解できる、Term Sheetも作れる敏腕営業。即ち、「ビジネス開発」という職業に就けるだけの知識を身に付けたのです。
健康ジュース
もっと健康になるために、青汁とショウガを加えます。味は・・甘くて酸っぱくて、そして、苦い。決して美味しいとは言えません。赤青黄のミックスで色合いも良くない。でも体にはとても良い、健康ジュースです。
この青汁やショウガをマネジメントの知識、経営の知識と例えると、事業開発系の経営幹部になったと言えます。やりがいがある仕事です。収入も高くなります。でも、決して楽しいだけの仕事ではありません。日々人事問題勃発、株価変動や株主の配慮など、悩ましいこともあります。
コーヒー
ちょっと色々飲み過ぎてお腹が疲れました。正直飽きました。ここで少しリラックスして考えを深めたい。そこで、深煎りの、香り高いコーヒーを飲みたくなりました。
でも、さすがに、「ミックス健康ジュース」が入ったコップにコーヒーを加えて飲む気はしません。それに、ふと気付けば、コップは既にその容量の限界に達しています。
コップの中身を一旦飲み干して、しっかりとコップを洗って、それから深煎りのコーヒーを注ぎます。
新鮮です。目が覚めます。新しい世界が広がります。
このコーヒーは、これまでと全く異なる仕事だとイメージして下さい。
この、ジュース→コーヒーのように、新しい分野に挑戦するときには、頭を一度完全にリフレッシュして、まっさらな状態にしてから、新たな知識の吸収を始めることをお勧めします。
キャリア開発
改めて、コップを人間の脳や記憶力のキャパ、飲み物の種類をキャリア開発における知識や情報の収得、経験、に差し替えて考えると、時には頭をリフレッシュすることの重要性に気付きます。
GenZeeの場合は、7度転職する人生の中で、システム開発エンジニアから営業、ビジネス開発、経営企画など、転々と職業をチェンジしてきました。
その間、職種が大きく変わる時には、過去の知識を一旦忘れるくらいのつもりで(※実際には完全に消えてはいないのですが)、時には長期の旅行に出たりして、リフレッシュしてから、新たな知識を吸収することを心掛けました。
今年からの大きなチェンジは、経営アドバイザー及びキャリアコンサルタントという仕事。ディールを取る、売上を上げる、利益を上げる、仕事から、そういう目標を持ったビジネスパーソンをサポートする、メンターするという仕事を始めました。
そうなると、労基関連法規や労務関連知識やインタビュースキルなど、これまでと異なる知識が必要です。老朽化したコップ(脳)だけど、一念発起して今年は学校に通います。
でも、昨年のいくつかの旅のおかげで、頭はスッキリしています。
おそらく私よりずっと若い読者の皆さん、今はたっぷりな容量のコップに、まだまだ詰め込めるんだと思います。そのコップに、①様々な知識を注いで「健康ジュース」を作ること、②全く新しい分野に進む場合には、一度コップを空っぽにしてみること、をお勧めします。
以上、未完成なジュース理論をお読みいただきありがとうございました。
このジュース理論の改良版も書きました。
また、ジュース理論に近い、「わらしべ長者理論」もご参考に!