前澤社長のZOZOSUITなくす発言について考える。

10月31日にZOZOの前澤社長の発言が話題となった。以前よりあくまでもデータ収集的な要素があり、廃止する方針があることは匂わせていたが、ある意味正式に今後廃止する意向であることを発言し、話題となっている。

今後ZOZOスーツを廃止して、現状までで収集できたデータを生かして精度の高いサイズ感を提案できるというのが、ZOZO側の考え方だろう。ただ、個人的には複数点の疑問がある。

1つ目は現状のZOZOスーツでは精度がそもそも良くない点。この精度の悪いデータ収集を生かしても結局は現状のSMLのようなサイズ感と変わらないのでは?と思う。

2つ目はZOZOスーツが目指したコンセプトは一人一人に最適化したサイズ感の服の提供があったはず。しかし、収集したデータが精度が高いと仮定してもそれはあくまでも8割の人々には適応できるかもしれないが、2割の通常のサイズ感では対応が出来てない人にこそ需要があるサービスであったはずなんだけどそこを切り捨てる既存のアパレルと変わらない形となる。

コスト面を考えれば中途半端な精度のZOZOスーツの無料配布は無駄であるというのが本音であり、今後はユニクロのようなPBの商品自体に力を入れていくのだろうけど、ちょっと迷走してるかな?と思わざる得ない。もちろん、以前より検討しており方針転換ではないのだろうけど、この中途半端な状態で本当にいいのか?という点は想定外だと思う。

ただ、こうゆう話題性になる発言含め、ZOZOの広告宣伝戦略に関しては炎上含めて上手いとは思う。ZOZOスーツを無料提供していても広告宣伝費を考えればデータ収集も出来るから十分元が取れるはず。ただ、ZOZOスーツからPB商品への購入誘導に関しては上手くいっていない印象。商品の質向上に関しても課題はもちろんあるが、サイズ感が予想以上に測定出来てない部分も含めてリピート率が高められてないのも課題かな思う。

今後期待したいのはベーシックなアイテムを高品質に提供しているユニクロのようになるならば、何か強いこだわりがあるヒット作が生み出せるかが勝負になってくるだろう。

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