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【2024年のヤマ!】労働衛生コンサルタント口述試験対策で押さえるべき「騒音障害防止のためのガイドライン」の改訂ポイントと予想問題

受験者の方はもうご存知の方も多いとは思いますが、昨年2023年、「騒音障害防止のためのガイドライン」が30年ぶりに改訂されました。

背景としては、職場における騒音を原因とする騒音性難聴は、多くの業種や作業に及んでおり、近年の騒音性難聴による労災新規認定者数は、毎年200人を超えているということが挙げられています。よって、近年の作業方法や使用設備等の状況を踏まえ、アップデートが必要と判断されたようです。

この改訂を受けてか、さっそく2024年の筆記試験の記述問題で騒音障害に関連する問題が出題されました。そのため、口述試験でも十分狙われる可能性は高いと思われます。

ただ、騒音障害は後回しにされがちで、「なかなか手が回らない」という方も多いのではないでしょうか(実際、私も出ないことを願いつつ、最後の最後でサラリと『労働衛生のしおり』を読んだだけでした)。

ですが、今年は確実に「ヤマ」の一つであると思われますので、しっかりと対策をしておく必要があると思います。そこで今回は、「騒音障害防止のためのガイドライン」のポイントと予想問題についてお知らせできればと思います。

ガイドライン改訂におけるポイント

ガイドラインの主なポイントとしては、次のようなものが挙げられています。

・騒音障害防止対策の管理者を選任する(改訂:管理者の選任の追加)。
・作業場ごとに適切な測定等を行い、結果に応じて必要な対策を講じる(改訂:新たな騒音測定方法の追加)。
・聴覚保護具は適切な遮音値のものを用いる(選定基準の明確化)。
・雇入時等健康診断、定期の健康診断を実施し、結果に応じて措置を講じる(改訂:検査項目の見直し)。
・管理者、労働者にそれぞれ教育を行う。

騒音障害防止のためのガイドライン

こうした重要なポイントを踏まえ、

  1. 労働衛生管理体制について

  2. 測定・評価・措置について

といった観点からの出題が考えられます。「ガイドラインそのまま」の出題が可能性が非常に高いわけですが、その中でどのようなところを押さえておくべきか、解説したいと思います。

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