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不安障害の闘病生活 ~ プロローグ2:最初に感じた違和感 ~
前段
今回も読んでいただいている方、誠にありがとうございます。
多くの方に、「 ♡」ボタンを押していただき、本当に励みになりました。
みなさんからの励みを見て、次の記事を更新したいと思ましたので、
予定より少し早めに公開作業をすることにしました。
本編:最初に感じた身体の異変
最初に身体の違和感を感じた時期は正確には覚えていないですが、2023年の後半ぐらいだったと思います。なんとなく、
「身体の疲れがとれない」
「足がむずむずして、夜眠れない日がたまにある(毎日ではない)」
あと、割と自覚症状が強かったのが、
「肩こりが朝から夜まで取れない」
「夜ご飯がうまく飲み込めない感じがする」
「慢性的な下痢」になっていたことです。
それでも、まぁ、疲れなんだろうって思うぐらいで、生活リズムは相変わらず仕事中心の生活を送っていました。
私が仕事中心の生活を送っていた時は、基本、朝食は食べませんでした。
代わりに、朝に飲むものと行ったらレッドブルとコーヒーです。コーヒーやレッドブルを飲むと疲れも取れる"感じ"もあったので、完全にカフェイン中心の生活になっていました。お昼ごはんも食べたり、時間がないときは食べなかったりと不規則でした。
こうした身体の異変は半年ぐらいは続いていたと思います。
仕事に対して
仕事の役割が増えてきて、私のチームは100人近いチームになっていました。
2024年に入ってからは、ベトナムチームだけではなく、日本側の営業チームやマーケティングチームも見るようになりました。
前回の自己紹介でも紹介した通り、私自身、真面目で完璧主義のところがあり、チームに対してもそのようなものを求めてしまう傾向がありました。
チームが大所帯になればなるほど、管理が行き届かなくなります。
私の組織も階層構造に変更させ、各チームリーダーに仕事を委譲するようにしていたのですが、細かい部分までどうしても気になってしまう。
そして細かい部分まで確認しに行くと、本質とはズレた仕事の進め方(いわゆる、目的と手段を履き違えるみたいなこと)も起き始めておきておりました。
同じぐらいのタイミングでしょうか?
こういったものに、イライラとストレスを非常に強く感じるようになっていました。( 多少のイライラやストレスなら、まぁ生きていく以上は少なからず感じることもあると思います。ただ、この時は我慢できないぐらいのイライラが続きました。) そうなると、結局は細かい部分まで自分で確認作業をしないと気が済まないという状況に陥り、更に精神と身体に負荷がかかる状況になっていました。
忘れもしない、2024年3月19日の日中の心臓の不整脈のような感覚
仕事中のでき事です。15時30分ぐらいだったと思います。
急に心臓あたりが「ピクピク」と脈打つ感じを覚えました。
今までは、そういう身体のピクつきや痛みには割と無頓着でしたが、その時は、不思議と「急な不安」を覚え、もしかしたら不整脈かもしれないと思いました。
その日はベトナムの家で在宅ワークをしていたのですが、不安で座っていられず、席を外し、少し外を歩いたり、気を紛らわそうとしますが、一向に不安は消えません。
そこからは仕事が手につかずでした。
妻と子どもが17時ごろ帰ってきて( 私は3人家族で、この時は妻と子どももベトナムに一緒に住んでおり、妻は日中仕事で外出、子どもは幼稚園に預けていました。)事情を説明しました。
夜になっても、不安は消えず、むしろ不安が増すばかり。夜ご飯ものどを通らず、妻が買ってきてくれたポカリを飲んで、なんとかその日の夜はやり過ごしました。
次の日:3月20日
朝起きると、昨晩ほどの不安は少し和らいでおり、
なんとか在宅であれば仕事ができる状況にはなっていました。妻と子どもも通常通りに外出し、日中は仕事をしておりました。
そしたら、また同じ15時過ぎに心臓あたりが「ピクピク」と脈を打つ感覚を覚え、そこからは前日と同じような不安感にとらわれる状況になりました。
不安感はむしろ前日より増しており、早く妻に帰って来てほしいとも思う状態になっていました。なんとか妻が帰ってくるまでは、気を紛らし続けました。
その日から、私は「心臓に何か異常なことが起きている」と思うようになりました。
と同時に、1人になるのが急に怖くなって、3月21日と22日は妻に付き添ってもらい(妻には仕事を休んでもらい)、
ベトナムの総合病院の循環器内科で「心電図検査」「心エコー」「24時間ホルター心電図」を実施しました。さすがにこの2日間は仕事をほぼ休みました。
結果は「異常なし」。ただし、私の不安感は全くなくなりません。
この時、一時的に不安感がかなり悪化し、「外出が怖い」「エレベーターに乗るのが怖い」「1人でドアを締めてトイレで用を足すのが怖い」「お風呂に入るのが怖い」「15時になるのが怖い」「夜が怖い」など、あらゆるものに対して恐怖感を覚えるようになっていました。
私はまだ、この時にすでに心の病気にかかっているとは思ってもいませんでした。ただ、身動きがとれない私を見かねた妻が「一度、心療内科で話だけでも聞いてもらったら」と提案してくれました。妻にも協力してもらい、ベトナムでかかれる(心療)内科を探し医師に相談することになりました。
また、オンラインで可能な日本人のカウンセラーの方と話す段取りもとってくれました。( このカウンセラーの方には後からになって、とても助けてもらうことになるのですが、それはまた今後の記事で紹介していきます。今、思えば、この時の妻の行動には感謝しかありません。)
ベトナムでかかった内科で事情を説明したところ、レキソタンという抗不安薬を処方され、「不安だったら飲んでください。」と言われたのですが、最初は怖くて飲めませんでした。
ベトナムの場合、心療内科や精神科がそこまで発達しておらず、内科の医師がついでに見るみたいな、昔の日本のような状況です。
この後、抗不安薬を飲まずに、2週間ほどは仕事のペースを落として、生活リズムを整えたり、意識的に土日は休むようにしたら、少しずつ不安感が改善していきました。
2週間後には、かなり元の生活レベルまで戻ったので、「一時的な疲れがドッと出たのかな?」ぐらいにしか考えませんでした。( これが今思うと、完全にアウトの考えでした。)
きっとこの症状は身体からの最後の悲鳴だったんだと思います。
この後、少ししてから、本格的な身体の不調との闘い、ちょっとした不運も重なり、そこから不安障害との本格的な闘いが始まるのですが、それは次回からの本編の記事で紹介していきたいと思います。
最後に
今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。
心の病気には必ずと言っていいほど、何かきっかけがあると思います。
そのきっかけは人それぞれですが、病気になる前にかならず身体が悲鳴(身体的な違和感 = 自律神経の乱れ) を上げることを後から知ることになります。このときに先手で手が打てれば、不安障害やうつ病までに至ることなく回復させることができると思います。
でも、人は意外と自分の身体の強さを過信します。私も最初はそうでした。
むしろ私は、精神力は割と強いと思っている方( 周りからもそう思われていました。)で、不安障害になんて絶対にかからないと思っていた人間でした。
"誰もが心の病気になる可能性がある"というものをこの記録を通して伝えられたらと思います。
次回も引き続き、よろしくお願いします。