この映画を観た人の大多数は、 満島ひかりとディーン・フジオカの世界より、 宇野祥平と火野正平の世界の方が、素晴らしいと思うよね(収入の多寡は無視)。 この作品は、資本主義や消費社会への叛逆の物語かもしれない。番宣とのギャップよ。
10代の人が、この映画を「リアル」と感じるか分からないけど、大人になった私には、「リアリティ」のある話として受け入れることが出来たし、それぞれの登場人物に共感してたと思う ただ、⚪︎⚪︎を捨てるとこで、引いた。食べ物を粗末にする人間には共感できないわー 安易な共感や理解は、危険というメッセージ? たぶん違うと思うけど
この世のあらゆる暴力から 自分の範囲を守るんだよ たぶん私の理解力が低いからなんだろう。 彩人も父親も暴力的な⚪︎を迎え、弟はあえてMMAの世界に生きるー この言葉が、台詞以上の何物でもなくて、全く活かされてないんじゃないの… ワンカット?ワンカット風の?オクタゴンシーンは圧巻。
前作は、バットマンと異なり、ジョーカーには誰でもなれる話=バットマンは親が超金持でなければなれないけど、ジョーカーは、病気や貧困や孤独であれば、誰でもなれるという話と理解していた。 かたや本作は、ジョーカーであり続けるのは、困難だ、という話だと思う。
なんでテキサスとカリフォルニアが組んでるのかと考えても仕方ないので、これは戦争映画じゃくて、青春映画で成長譚で、世代交代の話だと思って観てた。 そう考えると、A24っぽい映画。
観終わった後、何これ?と思ったけど、この話は依存の話なのかなー、と自分なりに整理した。 テーマ曲のように流れる、『Sweet Dreams』の歌詞の意味を知って、その解釈はいい線いってたことが分かる。 支配と依存、それは表裏一体だよね。
冒頭3分で、赤堀雅秋と山田真歩が登場した瞬間に、この映画面白くなる、と確信した。 たぶん、この二人も初黒沢作品だよね。
とにかく美しいシーンに溢れている。 監督二作目で、この映像美。 そして、こんな人生の苦味のようなものを、監督二作目で描けるのか!
私が震えたのは、新左衛門が初めてケーキを食べるところ。「庶民がこのような物が食べられるとは、豊かな国になったんですね…」 でも、その後戦前までの虐げられた歴史や、しまいには福島第一原子力発電所の事故のことを知ったら、どんな気持になるんだろう… 深読みし過ぎ?
犬が好きだ。 超感動犬ポルノ映画なんだろうな、と期待していたんだけど… 何これ、「巡礼」の映画じゃない! 全てを捧げ、ヒマラヤを目指す主人公の姿は壮絶。
ひょっとしたら、数十年後のカルト映画になるかもしれない。
香港版「ニュー・シネマ・パラダイス」! 私はこっちの方が好き❤️
基本的に、吉田恵輔監督のことを人でなしだと思ってる(褒めてる)。いつも観客を辛い気持ちや恥ずかしい気持ちに陥れる。 だけど、今回も最後に、希望とも言えない、微かな光のようなものを観させてくれた。 傑作です。
この映画を観るまで、呪いなんて存在しないと思ってた。 だけど、フォン・エリック一家は、間違いなく「呪われた一家」だ。 その「呪い」の正体は、超自然現象みたいなものではなく、全て父フリッツがかけたものだった…
たぶん、ノラはパートナーが二人のうち、どちらかであっても、どちらでもなくても、彼女のまま生きていけるんだろうな。
主人公のムンジョンは言うまでもなく、介護をしている老夫婦も、息子もお母さんも、あの少女も、「先生」すら、登場人物みんなが切ない。 それは、あの片田舎の風土のせい?今の時代のせい?