あなたの玉高く買い取ります
その玉は、普通は15歳、早い人だと12歳くらいになると身体から零れ出る。伝統を重んじる家庭だと、その玉が零れた日には赤飯を炊く。その玉は人によって色や大きさが異なる。といってもオレンジかグレープフルーツかくらいの違いだ。大きさはビー玉くらいで、透明だったりそうじゃなかったりする。特別美しいものではないのだが、その玉は大事にしなければならない、という風習があった。昔の人は肌身離さず持ち歩いたりしたようだが、今では銀行口座の通帳や実印なんかと一緒にタンスの中にしまわれることが多