ヘロヘロデス
「アラウコの叫び」という南米の歴史物語の連載を開始しました! 毎週月曜12:00更新 現地の友人の情報や様々な文献を元に史実に基づいて描かれている部分もあれば、フィクションも混在してます。 「アラウコの叫び」特設サイト https://arauco.rotenblog.com
-1543年 クスコ近郊/森林地帯- カスティニャダ「ロレンツォ用心しておけ。 この辺りは道はあるが視界が悪い。」 ロレンツォ「そうですね。 あのヤナコナの感じを見ても、 ピサロ様が暗殺された余波がまだありそうですしね。」 エレロ「ああ、 ここらで見慣れぬスペイン人はいきなり襲われかねないですね。」 カスティニャダ「ロレンツォ、お前には難しいかもしれぬが、 なるべく襲って来た者を殺すなよ。 よく相手の殺気があるかないか見極めろ。」 ロレンツォ「
ビュルルー ボトッ、ボトトッ・・ マジョケテは後ろ手で斧を振り回し、使者の四肢と首を切断した。 指導者達は狼狽した。 「マ・・マジョケテ殿!! なんて事を!! ワシらを道連れにする気か!!」 ガルバリノ「おお、まさに梟王マジョケテよ。 背後に目でもあるかの様だ。」 マジョケテ「貴君らはあやつらのやり口の詳細を知らぬのか?」 指導者の一人が口を開いた。 「どう言う意味だ?」 マジョケテ「良いか。 タワティンスーユ程の強大な勢力が なぜ飲み込まれたと思っておる?」
ラウタロ「やぁ、フワナ。 今日はグディエルは一緒じゃないのかい?」 フワナ「戦が始まるぞーって騒いでて、何かあくせくやってたわ。」 ラウタロ(いよいよ、本格的な衝突が始まるのか・・) マルコス「グディエルや僕は今回の遠征の留守番なのに。 ほんと彼は気が早いよ。」 ラウタロ「今回の遠征?」 マルコス「バルディビア様は緯度の高い場所に都市を建設したいらしくて、ペンコ湾が理想的と判断し、今そこへ向かってるんだ。」 フワナ「無事に辿り着けると思う、ラウタロ?」 ラウタロ
マプチェ族とスペインとの戦いの始まりは、 1536年のレイノウェレンの戦いとも言われる。 しかし、300年余りに渡るアラウコ戦争が本格的に始まったのはキラクラの戦いからかもしれない。 西のモルチェ族、北と南のマプチェ族が集結し、レイノウェレンの時より備えを万全にし、新たな脅威に対していよいよ戦いを挑む。 一方、ラウタロはチリ提督ペドロ・デ・バルディビアの元で心身ともに成長していった。 未知の武器、戦術、人々の情報を収集し、新たな脅威の内側から知識を得続けた。 -15
「アラウコの叫び」関連のCMを連日作成中なのですが、自身の作品の登場キャラが動いてるだけで本当にテンションが上がります。 ショート動画で15秒程度のものばかりですが、観て頂けたら幸いです。 いいね、チャンネル登録も宜しかったらお願いします🙇 #uchida1 #uchida #dancechallenge #踊ってみた #フワン・レモン #西洋騎士 #アラウコの叫び 【カンカンカンダンス】#踊ってみた ドニャ・メンシア・デ・ロス・ニドス(アラウコの叫び) 【ABC】
9/9 より「アラウコの叫び」の投稿を再開します。 以前同様、毎週月曜 12:00に投稿します。 ただ、今までに1話6〜8000文字でしたが、 これからは1話1000文字前後になります。 仕事の関係で制作に割ける時間が少なくなり、 現実的に毎週続けて投稿できるのは文量がこれぐらいだと判断しました。 大分1話分の文量が少なくなってしまいますが、良かったらこれからもよろしくお願いします🙇 と、登場人物の全体像を作ってみた! 手始めに作りやすいイネスでやってみた 画像はま
職場の環境が変わり 私が働く日数を増やさないと 回らないという状況 1ヶ月は協力するつもり それ以上は過剰な協力となり なんとか回ってしまう事が続けば 互いの為にならない様にも感じる アラウコの連載はストックがなくなったのもありますが 時間もあまり使えなそうなので一旦止め 9月から再開予定です また作品を読んでくれている皆さま、ありがとうございます! とても制作意欲につながっています。
-コパカバナ- 「チャンカノただいま戻りました。」 オトナ「戻ったか。 して、タワティンスーユの様子はどうであった?」 チャンカノ「マンコ様は宗教儀式に見せかけてクスコを脱出し、 ビルカバンバを拠点としました。」 チカ「臆病なマンコにしては、よくやっておる。」 チャンカノ「一方で、 それを機にアルマグロが後ろ盾となり、 クスコではパウリュ様が帝位に就きました。」 オトナ「現在タワティンスーユは二分しておるという事か・・」 チャンカノ「
ラウタロが生まれた約100年程前にヨーロッパで生を受け世を震撼させた人物がいた。 名をヴラド3世といい、 現代ではドラキュラ、串刺し公、ヴラド・ツェペシュという名で知られている。 強国オスマン帝国との抗争に敗れ、 彼の父ヴラド2世は従属する事になった。 その際、ヴラド2世は13歳の若さでオスマン帝国の人質となった。 そして一説にはオスマン帝国が将来ワラキア公国(ルーマニア)を操る為の手駒として、 彼に英才教育を施していったとも言われている。 ヴラド2
ナウエル(ふぅーうまくいったか。さてすぐにこの場を離れよう) ガッ! ナウエルは背後から首へ打撃を加えられ倒れ込んだ。 そこには、黒い甲冑に赤いマントを羽織り、 立派な髭を蓄えた、唯ならぬ雰囲気の男が立っていた。 バルディビア「この小僧には足枷もつけよ。」 兵士「ハッ」 カセレスやニナが意識を取り戻した。 カセレス「バルディビア様・・すみません。」 バルディビア「気にするな。 お前程の者が遅れをとるとなるの、 この小僧はかなりの使い手と
本日予定してた、アラウコの叫び11話目の投稿は作画が間に合わなく遅れます。 画はありませんが、小説家になろう、カクヨムの方で、アラウコの叫び11話目を投稿してあります。 ⭕️小説家になろうhttps://ncode.syosetu.com/n8185iz/11/ 11話目のnoteへの投稿は明日を予定しております。
-競技会場- ナウエル「おっ!まだやってるねぇ。」 既に人だかりが出来ていた。 「免除者と大人しそうな奴が良い勝負してるぞ!」 「アイツ、ルンクトゥンでほぼ最後に着いた奴だよな?」 「アイツがこのまま優勝でもしたら、俺はアイツの下につきたいな。」 「あんな弱そうな奴の下についてどうすんだよ?」 「だからいいんだよ。 普段アイツが身の回りの世話してくれそうだろ?」 「分からんぞ?あんな奴に限って立場変わったらこき使われるかもしれんぞ。」
南のマプチェの若者達が驚いている。 「ナウエルが簡単に髪を掴まれたぞ。 あいつ只者ではないぞ・・」 レポマンデ(ん?どういうつもりだ?) ナウエルはまだ相手の髪を掴もうとしていない。 レポマンデ(・・しかし、こいつは髪を掴んでみて感じる。一瞬で勝負を決めるべき相手だ。) レポマンデはもう片方の手で髪を掴み一気に引っ張りにかかった。 その時ナウエルは、相手の引っ張る方向に合わせて、首を動かした。 ズザザッ レポマンデは思わぬ力が加わっ
マプチェの世界では戦闘能力の高い者ほど価値があるとされた。 そして出自に関わらず、戦士としての能力により身分が決まる。 その為、時折能力をアピールする為の祭事が行われた。 そこで能力を認められれば、報酬や身分が約束される。 ただ戦力にならない者達は低い身分に格付けされ、戦士達の代わりに労役につく。 戦士達は生活面で彼らに面倒を見てもらう代わりに、戦さで恩返しをする義務があった。 -アラウコ北西部- パルタ「わしがこの祭事を仕切るパルタ
「アラウコの叫び」という作品を様々な方に観て頂きたいと思い、 小説家になろう、note、カクヨムの3つで同時期にスタートさせ、毎週更新していきました。 その3種とは別にHPは既に2月からスタートしています。 アドセンスとseo的な点を踏まえて、HPを最も検索上位に来る様にする為の工夫をしています。 HPは、最新話先行投稿、人物紹介など様々なコンテンツを揃えているため、他の媒体よりビューが多くなりやすくしてます。 だいたいHPと他の媒体では50倍以上ビューには差があります。
15世紀以前のヨーロッパで作成された世界地図は、 一見あらゆる事を知ってるかの様に表現されていた。 当時の世界地図には、詳細不明な地域は省略し、 時には空想上の怪物までもが描かれていた。 コロンブスは新大陸を発見したにも関わらず、 彼の頭の中の知識通り、そこをインドと誤って解釈をしていた。 世界への無知を認識していないコロンブスの時代までが、中世だったと言えるかもしれない。 そして15世紀から16世紀では、 空白の箇所が描かれた世界地図が出回