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蕎麦
蕎麦ですが、やたらと作法にうるさい食べ物ですよね。
蕎麦つゆに薬味を入れんなとか、蕎麦の先っちょだけにつゆを浸して啜れとか余計なお世話です。
全ての薬味をつゆに入れ、蕎麦をドップリ漬けて食べてやりました。
〜 カッピー家の本棚 1冊目 〜
ネタも尽きてきたので新コーナーを始めます。
このコーナーは万人にはあまりオススメ出来ませんが、私の大好きな本を紹介していこうかと思っています。
最近の本はありません、今では年に1冊くらいしか本を買わないのでせいぜい20年前までです。
本なので小説だけとは限りません、画集や漫画などもあるでしょう。
さて第1回目の本はこちら。
私の最も好きな作家である吉村昭「星への旅」です。
歴史小説で有名な吉村昭の初期短編集で、死を題材とした6編の小説が描かれています。
何しろ題材が題材なだけに、メンタルがダメージ受けている状態で読んだら手首に包丁を当てかねません。
特筆すべきなのが「少女架刑」です。
これは16歳の少女が病気で死ぬ瞬間から、その後の顛末を少女視点の一人称で語られるという異色の小説で、読み終えると高確率で鬱が入ります。
この一人称というのがですね、硬質な吉村昭の文体と妙にマッチしているんですよ。
スプラッターな場面もありますが、文体のせいかあまり悲壮感がないという事は救いでしょうか。
話は救いようがありませんが。
他にもレジャー感覚で集団自殺へと向かう若者達を描いた表題作「星への旅」など、精神が破壊される話しかないので心が穏やかな時に良かったらどうぞ。
昭和30〜40年頃の作品群なので、描かれた風俗など時代小説としても読めます。
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