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タラコスパゲティ



タラコスパゲティですが、タッコングっていたじゃないですか。

帰ってきたウルトラマンの第1話に出てきた全身にタコの吸盤が付いていて、変な箇所から手が出ている怪獣ですよ。

主人公の郷秀樹をブッ殺し、めでたくウルトラマンに変身されて返り討ちに合った怪獣ですよ。


でも本放送していた当時は私も1歳か2歳だからリアルタイムで観てないじゃないですか。

だいたい観るのは早朝か夕方の再放送だったんです。


そんなんだから、日本は毎日のように怪獣が現れてはウルトラマンに倒される事になる訳じゃないですか。

それが回りの小学生にとっては突っ込みどころだったんです。

なんで毎日怪獣に襲われてるのかと、なんで日本だけ襲われるのかと。


まあ子供心に日本の特撮番組なんだから仕方がないだろ、と思いましたが小学校高学年から中学生にもなると私の大好きな宇宙戦艦ヤマトにまで飛び火してくる訳ですよ。

すなわち。


なんで毎年地球は異星人に侵略されてんの?

なんで今まで異星人とか全く来ていないのに急に来てんの?と。


当時の私はシャイだったので聞き流していましたが、そんなのは当然の話です。

ヤマトの舞台である2199年まで地球には恒星間航行能力など全くありません。

つまり人類は太陽圏に来て初めて知り得る、パッシブな存在だった訳です。


それがイスカンダルからの技術供与による超光速波動エンジンを手に入れてから、地球はアクティブな存在に変わったのです。

だってですよ、ヤマトなんか1隻で大帝国であるガミラスを滅ぼしているんです。


これは全宇宙に知れ渡って当たり前田のビスケットでしょう。

幾つもの植民星を持ち、大艦隊を率いて数多の星間国家と戦争をしていたガミラスを、たった1隻でヤマトは本星丸ごと廃墟にしてるんですよ。

こんなの他の星間国家からしてみたら驚異以外の何ものでもありません。


この時点で地球は目を付けられて当然です。

現に白色彗星帝国のサーベラー参謀総長はヤマトが現れた時「1隻でガミラスを倒したという、あのヤマトか?」と周囲に聞いています。

大艦隊を持つ星間国家が、たった1隻の宇宙戦艦に倒されてはたまったものではないじゃないですか、これは先手を打つに決まってるじゃないですか。


地球が毎年のように異星人から侵略されそうになったのは偶然どころか必然だったのです。

まあ、侵略してきた異星人の大半はヤマトに返り討ちされ、本星どころか所属している銀河まで巻き込んだりして滅んでるんですけどね。


これで分かったか、当時の小中学生ども。



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