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鍋ですが、嫁様が夜鍋して土鍋を作った訳ではありません。

現代社会として土鍋は夜鍋して作る物ではなく、販売されている物を買って調達するものです。

だったらこの鍋だって嫁様が作った訳じゃないんで時代にマッチしてるじゃないですか、鶴太郎もマッチでーすと叫ぶじゃないですか。


そんな事はどうでも良いとして、戦艦大和のラムネ製造能力は1日あたり5000本とかいう話を記事にしたじゃないですか、でも2000とか3000人も乗ってるんで足りなかったと書いたじゃないですか。

それでは3000人分、朝昼晩の食事はどうしていたのかという話になる訳です。


これがですね、軍艦の艦内には烹炊所と呼ばれる調理室があったんですよ。

それもです、大和艦内には人数分を一気に作る設備があって、規模が工場みたいで半端ないんです。

まず日本人といえば米の飯ですよね。


これがまた、大和の烹炊所には6基の蒸気炊飯釜があって、それぞれ6斗の飯を一度に炊く事が出来たんです。

1基で6斗ですよ6斗、600合ですよ。

それが6基あるんで合計が3600合ですよ。


桁が違うんで笑っちゃうんですけど、それだけではないんです。

ひとつで煮る炊く揚げる焼くが出来ちゃう電気式の万能烹炊器が5基、他にも今でいうフードプロセッサーとか電気式オーブン、茶湯製造機なんてのもありました。

そんな烹炊所で乗組員の食事を作っていた訳ですよ。


ちなみに蒸気式とか電気式が多いのは、軍艦内には火薬とか危険なブツが普通に置かれてるので火を使って火災になったら本当にマジでヤバいからです。


そうそう、以前の記事で日本海軍の師匠はイギリス海軍だと書いたじゃないですか。

なもんで、昔の日本海軍もイギリス流の階級社会だったんです。

士官階級と下士官兵は区別されてたんですよ。


士官階級とは将官と佐官と尉官じゃないですか、準もありますが大中少のそれぞれ3階級あった訳です。

下士官兵は曹と兵ですよ、それが士官と下士官兵待遇が違ったんです。


ほら、機動戦士ガンダムの主人公アムロがジャブローで曹長を任命されたじゃないですか。

あいつ、いっちょ前に下士官だったんですよ、一番多い兵階級を管理する中間管理職だったんです。

でもって下士官兵の食事は給食なんですが、実は士官だと自腹なんです、給料から天引きなんです。


しかしですよ、士官には専用の調理人がいて毎日のメニューを指定する事が出来たんです、晩飯にフレンチのフルコースなんかも食べられた訳ですよ。

でも新米とか新婚の士官は給料低かったりするんで、節約として昼はトーストとスープだけで済ます事も多かったみたいなんです。

実はこの士官がメニューを選べる制度、これって実用性もあったんですよ。


軍艦というのはですね、大使館みたいな外交施設としての機能もある訳です。

軍艦の艦自体は寄港地の法律に従いますが、艦内は所属する国の法律が適用されるんです、大使館と同じ扱いな訳です、旭日旗が翻っている艦は特別視されるんです。

そんで来賓などが来た時は盛大にもてなしたりする訳ですよ、フルコースとか振る舞う訳ですよ。


そしたら同席した士官がフルコースのマナーとか知らないと困るじゃないですか、マナーを知らないとイエローモンキーとか鼻で笑われるじゃないですか。

なので日本海軍ではテーブルマナーを教育し、フルコースの食事も士官階級には推奨されたんです。

自腹の給料天引きなんですけど。


という事で今回も500どころか1000文字を軽く超えちゃったんで、今宵もここまでに致しとうござりまする。


あ、ヒスイちゃん、思い切り持ち上げるのは少し待ってね。

記事が長くなってしまい、持ち上げるのも私との体重比率がゲフンゲフン。



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