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電音部のジャケットを、語る

KNMといいます。二十歳です…浪人生です……

著者近景 これはチャンジャのすしです

みなさんは、電音部って知っていますか?

電音部は、バンダイナムコがやってる音楽原作プロジェクトらしいです。

キャラクターがたくさんいますけど、あんまりよく知りません。黒鉄たま(六本木のバーから来た)さんは知ってます

とってもいい音楽がたくさんありますけれども、それと同じくらいジャケットのデザインが魅力的だなっておもいます。

そこで、電音部で個人的にジャケットデザインが良いなと思った曲を紹介してみたいと思います。批評家じゃないので、普通に感想文です。

ちなみに、電音部は熱心に追っているわけではないです。ほぼエアプ(なにをプレイするのか?クラブに行くとか?)ですが、すきなので語ります


Change

俺が電音部のジャケットいいなと思ったきっかけの曲です。

PEZ(お菓子の)がたくさん敷き詰められてるような画面で、上から下でグラデーションがかかっているようなかわいいデザインになっています。

しかし、よく見てみると中央の行にだけChangeの文字が。

やってることはシンプルなことですが、とてもこだわって構成されていると思います。粗密感が気持ちよくて、こういうデザインは好きです。

これは色もよくて、CDの帯みたいな、電音部の曲に共通して採用されてる意匠がオレンジで、さわやかな青と相性がいいなと思います。早口。

なんか自分がこれを作ろうと思ったら、明度の低い青を使ってChangeの文字を目立たせようかなって思っちゃう気がするんですが、白混ぜのターコイズを使うと画面が軽くていいなと思います。

文字が目立つか目立たないかのギリギリをねらってる感じがしますね。絶妙な明度計画の上で成り立ってるものだと思います。

Brickwall

そもそも、俺はhirihiriのファンです。めっちゃ。ワニも好きです

ジャケットが先に公開されてて、そんときに一目惚れしました。良すぎる。

油画っぽいマチエールなんですけど、細い線の使い方が日本画っぽくもあるような気がします。

美少女とか美青年モチーフの絵って日本画におおいですよね。それもあって日本画感が強調されてるきがします。

髪の毛のなびき方がとてもカッコいいです。光の方向が右から左に設定されていて、表現に差があるのもいいなと思います。

全体的にグレイッシュな画面ですが、ところどころに差し込んである鮮やかな青と、暖色系の光の感じがとてもきれいだなって思います。帯の少し深めのスプリングブルーもきれい。

細かいところなんですけど、帯の所属校の部分はGR学園じゃなくて帝音のロゴが描いてあります。

大神 纏(カブキエリアの違法DJで生計を立てる少女)さんが歌ってるので、最初なんでだろう?って思っていたのですが、どうやら中学は帝音に通っていたらしいです。なんか常田大希みたいでカッコいいっすね

藝大中退の神 常田大希

違法DJさんは神様をめざしているらしいです。破壊神、あこがりるー

もしかしたら破壊的なサウンドってことでhirihiriさんが起用されたのかな?でも、漏れは知っています。hirihiriは最初は、Snail's House起点でディグをしたときに現れるタイプのトラックメイカーだったということを……

Sweet Illusion

第一印象でかわいい絵だなって思いました。

ミュシャ的なイラストレーションって感じで、シンメトリックな構成に対する花びらの舞い方とかいいなと感じます。ピンクと黄色の相性もなんだかいい感じだなって思います。

ジャスミンの花(たぶん)がいい感じにえがかれていて素敵だなって思いました。かわいいなって思います。花言葉は「愛らしさ」……いいな、かわいいな~の顔つき。

輪郭線を黒で描くイラストレーションは線の太さの変化とか気にして描いたりするといいなと思ったりします。

この絵は外周の輪郭線を太くすることでシンボリックな効果を生んでいて、このままステッカーにしたいって感じです。

あと、曲がめちゃくちゃ良いです。太いキックが気持ちよくて、サイドチェインのかかり方もバウンスっぽくて好きです。ていうか、聞いた瞬間にこれDEDEMOUSEだなって思うくらいででまうす感強めでそれもいいですね

途中、フィルインがループしてる感じのセクションがあると思うんですけど、DJとかする時もっとループさせて次のドロップに繋げたらぜったい盛り上がるな~っていう妄想を。日々している。すばらしい日々(UNICORN)

電音部ベストアルバム season.1-The Lights

出典:ARCD

これはジャケットというより、プロダクトデザイン的な視点でとても気に入っています。

こういう化粧箱のデザインすごい好きで、素材にこだわっている感じとか、"箱"っていうある程度決まったカタチの中でどうこだわっていくかとか(中身の見え方とか、ギミックが仕込まれてたり)、いいっすよね

個人的に透明なものがブームで、2000年代のスケルトンなものを買いあさったりしています。最近買ったのはNothingのear(2)です。これは別に昔のものじゃないんですが……

漏れのカッチョカッチョイヤンホホ Nothing ear(2)

なんか最近、オレンジと明るめのグレーを合わせる配色が流行っているような気がします。

レコーダーのTP-7とかのプロダクトはとてもかっこいいと思います。オレンジ+グレーの配色割合がとても気持ち良くて、所有欲を刺激されますね…

このアルバムのデザインも、基本的な配色はオレンジとグレーで、そもそも日高 零奈さんのイメージがオレンジというのもあると思うんですけど。

無彩色を当てているのはそういう配色に対するアンテナが敏感なんだなって思います。

teenage engineering - TP-7
出典:Gigazine

Starchild

背景のぼかしっぽい表現と、日高 零奈さんの平面っぽい表現がいい意味でミスマッチで、でも光の当たり方とかコントラストとかで画面に統一感が出てるのがすごくいいなって思います。

そもそも背景とキャラクターの表現にしっかり差ができているのが面白いなとかんじますた

キャラクターの表現が良いなと思います。全体的に逆光ぎみなんですけど、その表現がかっこいいです。顔付近のコントラストもいいと思います。

去年に京都でやってた展覧会で、平面っぽいイラストレーションと違った質感の背景を組み合わせるような絵を飾るみたいなのがあった気がします。

こういうの結構好きです、カイカイキキのアーティストとか好きなので

↓これです

全部に共通するのですが、この帯的な意匠ほんとにカッコいいと思います。

どんなイメージの絵でも帯がつくと一瞬で電音部なんだなってわかるし、文字のサイズとか配置とかもカッコいいです。

これだけ配ってほしい。自分の絵にくっつけてそれっぽくする遊びしたい。

UNDERCOVER

アニメのワンシーンみたいなジャケットで、きれいでいいと思います。絵が上手いなって感じです

これ見て一番最初に思い出したのは、東京事変の深夜枠というアルバムのジャケットで、こういう細描きのアニメチックな表現は普通のイラストレーションから絵画的表現に昇華しつつあるような気がします。(ここまで一息)

東京事変 - 深夜枠

こういう絵を描くときに、やっぱり人の絵が上手くなきゃいけないなって思います。

イラストレーションとかにとどまらずに、ちゃんと人体を観察してるからこその完成度というか、空間に対して納得する感じ…

あと光の方向が明確でいいなっておもいました。かっこいい

Blank Paper

個人的な好みの話なんすけど、基本はモノクロな画面で、黒い色面のキワから色が分解されながらぼやけ始めるみたいなの好きなんですよね。黒ってやっぱすべての色を含んでるんだなと思えるのがおしゃれでいいと思います。

このころはまだ統一された帯のデザインが無くて、コンポーザーとかエリアの情報が画面の端に配置されつつ題名が中央に位置しているみたいな構成です。かっこいいにょ

文字はほぼ真っ白(チタニウムホワイト的な)で背景は少しグレーがかってる白って感じで色彩構成されてます。こういうこまかな気の配り方がデザインを一歩上のレベルにさせるなっておもいます。

あと少し布みたいなテクスチャが見える?ちょっとリアル調の表現になってますね。これは画面を持たせるって意味で良いなと思います。

実際に色が分かれる絵具とかあるんでしょうか。柴崎春通さんの動画で色が分かれるガッシュみたいなのがあった気がするので、そういう画材があったら面白そうだなと思いました。

これも聞いた瞬間にTEMPLIMEだなってわかるというか、ネオンライトというか、ボーカルチョップってクセでるなって思います。

最近をとはさんがGR学園のりむるさんのCVで参加しましたし、もしかしたら星宮ととさんにも声がかかってたりしてそうですよね。という妄想。

麻布アウトバーン

これは普通に絵が好きです。モノクロとイエローオーカーっぽい色しか使ってないのが雰囲気づくりに貢献してると思います。高級感というか。

これはジャケットデザイン的に帯の重要度が高いというか、帯のデザインを見せるみたいな部分がある気がします。

なんかメルトのジャケットみたいな感じの構成で白金サマが描かれています、なんというか、キャラクターの軸周りに同心円状に物が広がってる感じ…これはわりとされがちな構成だと思うんすけど、いいと思います。

キャラクターにあまり色が使われていない分、黒の色面で太い黒と細い黒の対比を作ることで画面のさみしさを補っているように見えます。

細かな対比表現は画面を持たせられるって偉い先生が言ってました。

Princess MemeismとMUSIC IS MAGIC

このころの電音部のジャケットはこんな感じでしたよね。いつから今の感じになったんだろう?

絶対手作業じゃ無理っすよね、こういうデザイン…

電音部のスタートダッシュを決めるにあたって、ジャケットデザインで他のコンテンツと差別化しようっていう気合を感じることができます。実際かっこいいデザインだな~って思います。

氏家慶太朗氏のPrincess MemeismとトフビツのMUSIC IS MAGICがお気に入りです。色がちゃんとマッチしてる感じがします、ドットの感じと背景の色とか、文字の色とか。

曲もお気に入りです。漏れはAiobahnの激キモオタクなので、一番好きなのはペトリコールを渡ってなんですけど。

でも同時に、漏れはSnail's Houseの激キモオタクでもある。(ニチャ)

Princess MemeismはUjico*の異常なまでの音に対するこだわりが感じられます。音作りが変態。いつきいてもとんでもないマスタリング技術…

まじであのひとは他のコンポーザーと比べてもこだわりが強いと思うし、そもそも天才ですから、あの世代でも頭一つ抜けてるなって思います。

MUSIC IS MAGICはそもそもtofubeatsが手掛けてるって時点ではずれるわけがないなって思います。実際すごいいい曲だし、初手の電音部でも人気高い曲なんじゃないでしょうか。


おわり

かっこいいジャケットがこれからもリリースされるとうれしいなって思います。

ジャケットデザインの統一感がいいなって思うので、帯のデザインのテンプレート化はかっこよくていいなって思ってたんですけど、どうやらあれが全部の曲に適応されるわけでもないみたいで…

とにかく、電音部にかかわるすべてのデザイナーさんに敬意をはらって、これからも鑑賞させていただきます。

よんでくれてありがとうございました!


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