日本で一生涯免許剥奪制度を導入することについての問題点 補足
https://note.com/rosy_u2/n/nb12d9a1ce20d
この記事で書ききれなかった検査の詳細についてを紹介していきます。
①OD式とK式適性検査
現在の性格系適性検査の一つです。
検査時間が短いのが利点ではありますが運転傾向しか見れないと言う問題があります。事故の傾向がわかっていてもこれで教習所を追い出されると言うわけではありません。
これの何が問題なのか?運転傾向しか見れない上に不適格者を見抜けていない所に問題があります。
ちなみにOD式は教習所向け。K式は警察向けで検査の精度はこっちの方が少し高い。
②内田式クレペリン検査
この検査の特徴は多くの人の命を預かって運転しているバスや電車の運転手向けに行っている検査です。
この特徴は能力面と性格・行動面の特徴をを捉えやすいと言う点です。この検査の欠点はクレペリン検査対策の教本やアプリが出回っていることと受検者の体調によっては結果が悪く出やすい問題もあります。
中には検査結果がザルと言われているケースもありますが運転者の傾向はこちらの方が精度は高いです。
③ウェクスラー検査
言わば脳の癖を見る検査です。発達障害の検査にも使われているので知名度はおそらく高いと思います。
ただ、この検査自体集団ではなく発達傾向が気になる時に使われる個別検査という扱いなのと検査料金が高額という欠点もあります。
検査結果で見れるのは
言語性IQ
動作性IQ
ワーキングメモリ
知覚推理
処理性IQ
大まかに分ける事ができます。運転に向いてないと感じる当事者の大半は言語性>動作性や処理性という傾向もあり得るのですが、あくまでも仮説扱いという事です。
対策防止のため、最終検査から2年空ける必要がありますが取得可能年齢自体はそもそも(二輪で16歳からと四輪で18歳から)2年開いてるので(2年空けていない状態での検査を行ったとかでなければ)そこまで問題にはなりません。
この検査を一律で行うには
そうです。これが一番の課題です。教習所で行うには時間の制約があるので高校や大学などの教育機関という場所で性格面の一律適性検査をやった方がいいです。
性格面の適性検査を一律でやるにはまず、日本政府が「死亡事故を無くしたい」と思う人々達で免許制度のあり方を変えていくしかありません。
死亡事故を0にする。としたら技術面だけではどうしても限界が出てしまいます。何しろ性格面で不適格者が普通に潜んでいるという事実なので。
一律で性格面の適性検査をするには明確な基準がないというのが1番の課題となっています。視力とか聴力とは違って人の性格というのは基準を作る事自体不可能だからです。
どうするかというともう、性格面の適性検査にも明確な基準値を作るしかないと思います。