
60%近くが70歳まで働いていて、その後のキャリアについても考えているという事実
★あなたの10年後
唐突ですみませんが、
いくつか質問させてください。
この記事を読まれているあなたは、
今おいくつですか。
あなたは、10年後、20年後の
なりたい自分の姿、
言い換えると、
どういう生き方がしたいか、
どういう仕事をしていたいのか、
その姿を思い描いていますか。

そして、あなたは、
そのめざす姿に向けて、
キャリアプランを立てていますか。
つまり、事業計画のような
具体的な青写真は描けていますか。
なぜ、こういう質問をしたかと
言いますと、
今回の内容に関わってくるからです。
皆さんの頭に「問い」を持ってもらい、
この記事を読んでいただきたいと思ったからです。
★シニアは予想以上に働いている
では、本題に入ります。
今回は、ヒューマンホールディングスという
通信教育や人材派遣等の事業を
展開している会社の行った調査についてお話しします。
調査期間は2025年の1月。
対象者は、定年退職後も働いている、
65歳から74歳の男女1000人。
男性600名、女性400名です。
調査方法はインターネットです。
そもそも、60歳を超えて
働いている方はどれくらいいるのか。
まずは、それが知りたいですよね。
2023年の総務省の労働力調査によりますと、
定年を迎えた、60歳から64歳の
就業率は74%。
65歳から69歳の就業率は
52%だということです。
つまり、この年代の
過半数の方々は、退職後も
70歳までは働いているということです。

その過半数の、
すでに、定年退職をしていて、
なおかつ今も働き続けられている方々を
対象にした調査だとということを
頭においていてください。
★シニアが思い描く未来とは
この調査では、
その方々に、その後の人生について
聞いているのです。
どのようなことを聞いたかといいますと、
先ほど私が問いかけた内容です。
まず、
「今後のなりたい自分の姿を
思い描けていますか」
という問いです。
その問いに対して、
51.3%が、
「しっかりと、
思い描けている」
と回答しているんです。
さらに、
「ぼんやりとだが、思い描けている」
という回答も合わせると、
91.3%の方々が、
将来像を描けているということなんです。
この調査には、
さらに追加の質問があります。
「定年後のキャリアプランをお持ちですか」
という「問い」です。
「なりたい自分の姿を描けていますか」
という質問との違いが
少しわかりにくいと思います。
おそらく、
「具体的にどのような仕事をしたいのか」
そして、
「その仕事を実現させるための
具体的な計画をしているか」
というキャリアプランを聞いているのでしょう。
これについては、さすがに少なくて、
約40%と半数を割っているのです。
まとめますと、
定年退職後も働いている方は、
70歳までで60%くらい。
その60%の中で、
さらに将来のことについて、
自分のめざす未来像を
描いている方が半数なので約30%。
その30%のうち、具体的にキャリアプランを
立てられている方は半数なので、
15%くらいということになります。
まず、60歳を超えても、
半数以上が働いているという事実に
おどろきませんか。
さらに、その方々の50%以上が、
今後の「なりたい自分」について、その姿を思い描いているのです。

キャリアプランまでは
描けていないという課題はあるものの、
非常にポジティブな調査結果だと思います。
★すべての世代が考えておくべき未来のこと
おそらく、現役の世代の方々からすると、
65歳から75歳という年齢は、
年金で、悠々自適に暮らしている、
そう予想されたのではないでしょうか。

ところが、そうでなく、
働いている方ががほとんでの上に、
その後のことについても、
思い描いて生きているというのは、
ある種、驚きをもって、
受け止められるのではないかと思います。
私は、今回の調査における
2つの問いは、ある意味、
すべての世代にとって、
とても重要な「問い」だと思っています。
どのような年齢であれ、
どのような立場で仕事をされていようとも、
10年後、20年後のなりたい自分の姿を
思い描くことができる。
そして、その姿を目指して、
具体的なキャリアプランを立てて、
行動することの大切さを示唆しています。
ちなみに、私事で恐縮ですが、
私は現在61歳です。
40代の頃に、
今の姿を思い描き、
50代のころから具体的に、
キャリアプランニングを進めてきました。
もう少し突き詰めて計画しておくべきだったと、
反省する部分もありますが、
とりあえず、考えて行動してきたことは
正解だったと思っています。
★定年退職後に向けて社労士の資格に挑戦するB氏
また別の事例ですが、
私の仕事の知り合いの
40代のB氏は、現在、不動産会社で働きながら、
社労士の資格を取るために、
夜間の専門学校に通っています。

退職後は、コンサル業を開業したい、
と将来の夢を語っています。
えらい!
ということで、最後にもう一度、
みなさんに2つの「問い」を投げかけてみます。
あなたは、10年後、20年後の
なりたい自分の姿、
どういう仕事、生き方がしたいか、
その姿を思い描けていますか。
そして、そのなりたい姿に向けて、
具体的なキャリアプランを立てていますか。
時々、この問いを
頭の中で反芻していただければと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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