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教職員が退職後のステージに備えるために



★教師としての力量を高める

私は、教師として勤めた方が、
60歳を迎えた後に新たな生き方、
働き方にチャレンジすることを「セカンドキャリア」と呼んでいます。

今や、定年を迎える世代だけではなく、
若いころから転職を考えることが一般化してきています。

そんな若い世代の方々とは違い、
退職後の60歳から別のキャリアにチャレンジする
という場合には、それなりの戦略が必要になってきます。

その最も重要な戦略が、
教師としての実力をつける」ということなのです。

これまでも、繰り返しお伝えしてきていますが、
資産形成を進め、セカンドキャリアを充実させることと、

教師としての力量を高めることの二つは、
同時に進めなくてはならないのです。

この二つは、車の両輪のようなものであると強調しています。


これまで、60歳で退職後に、
セカンドキャリアに挑戦する多くの方々を見てきました。

教師としてバイタリティーがあり、
たえず学び続けている人は、資産形成、

セカンドキャリアにおいても、
同じレベルの情熱で取り組んでいて、
やはり、結果的に成功しています。

私も、教師としての実力はそこそこだったものの、
学びに対する貪欲さはかなりものだったと自負しています。

そして、その学ぶ意欲、
継続力は、フリーになった今に生きています。

なので、セカンドキャリアについて
考えていくと同時に、教師としての今を大事にし、
教師としても一流であることをめざすべきです。

これが、これまでお伝えしてきた、
最も重要な第一の戦略です。

しかし、教師としての実力をつけることだけで、
自動的にセカンドキャリアが
向こうからやってきてくれるわけではありません。

教師としての実力をつけながらも、
当然に定年後のセカンドキャリアについて、
具体的に考えていかなくてはなりません。

第二、第三の戦略を立てて取り組んでいく必要があります。

では、具体的にどのような戦略、
または準備をしていけば良いのかを考えてみます。

★ブログで情報発信をする

第二の戦略は、「事業計画書」を作成することですが、
このことについては、また別の機会でお話しします。

ここからは、皆さんが
「事業計画」を立てたという前提でお話しします。

「事業計画」ができれば、
すぐにセカンドキャリアに挑戦できるかといえば、そうではありません。

「事業計画」は、
家にたとえると、設計図の段階です。

形は見えてきています。

しかし、実際に基礎が作られ、柱が立ち、壁が貼られ、
内装が施されていくと、設計段階では
見えなかった課題が見えてきたりします。

同じように、事業計画を実行に移す段階においては、
計画時点では見えなかった課題を見つけて、
修正していかなくてはなりません。

その一つの方法として、
ブログによる情報発信をおすすめします。

というか、必須です。

セカンドキャリアのことを考える上で、
なぜ「ブログ」なのかと思われるかもしれません。

私も最初はピンときませんでした。

しかし、元教員で現在コンテンツクリエーター
として活躍されている

Lyustyleさんの「50歳からのブログ運営戦略」
という著書を読んで、なるほどと思いました。

その実行の段階の第一段階として、
ブログ、またはホームページの運営がおすすめなのです。

まずは、ブログを通して、
めざすセカンドキャリアに対する考え方を情報発信するのです。

難しく考える必要はありません。

たとえば、本の話を書いてみる。

テレビを見て印象に残った内容を発信する。

映画を見て、感動したことを伝える。

職場であったおもしろい話を共有する。

研修で学んだことをまとめてみる。

こういった、皆さんが考えたこと、
行動したことを情報として発信し、
ネット上の誰かと共有していくことです。

こうしたアウトプットをしていくうちに、
セカンドキャリアに対する
考え方もより具体的になっていきます。

★日記でいいのでは、なぜ発信する必要がある?

それなら、自分で日記を書いたり、
メモとして残しておくことでも
良いのではないかとおっしゃる方もいるかもしれません。

もちろん、やらないよりはいいでしょう。

しかし、ブログやホームページには、それ以上の価値があります。

1つは情報を発信するという、客観性です。

日記やメモには、誰に配慮することもなく、
思ったことを思ったように書いてしまうでしょう。

それにも良さはありますが、
どうしても、自己中心的になりがちです。

しかし、ブログやホームページで
情報発信をするとなると、
さまざまな配慮と客観性が必要になってきます。

たとえば、紹介しようとしている内容が事実かどうか。

その内容に対して、賛同者の声だけでなく、
異を唱える方の主張にも耳を傾けなければなりません。

こうした配慮が、冷静で中立な思考につながり、
自分を客観的に見つめる、省察する力につながります。

この省察する力や客観的な思考力は、
皆さんが建てた事業計画をさらに
ブラッシュアップしてくれることにつながるのです。

★ネットの世界に足を突っ込む

さらに、ブログを始めることの意義は、
ネット社会に足を踏み入れることです。

今や、どのような仕事を始めるにしても、
ネットを無視して進めることはできません。

その時代、その時代に必要なスキルがあります。

たとえば、50年前であれば、
何かを始めようと考えたとき、
少なくとも電話は持っておく必要があったでしょう。

でも、電話を引くためには、面倒な手続きがかかり、
時間もかかったそうで、けっこう根気が必要だったと聞いています。

あと、普及しはじめた計算機も、
高齢の方にとっては、慣れるのに大変だったと思います。

信じられないかもしれませんが、
私が幼かったころは、お店に行くと、

まだそろばんで計算している店員さんがたくさんいました。

そのことを考えると、
今の時代でネット環境を活かすことができなければかなり不利になります。

いや、さらに言わせてもらえば、
ネット環境を無視して
セカンドキャリアを充実させていくことは、難しいでしょう。

若い方にとっては当たり前のことかもしれませんが、
50歳、60歳といった年配の方々にとっては、かなりしんどいのです。

LINEをしたり、YouTubeを見たりといった
インプットはできても、

ブログやSNSを使ってのアウトプットは、
私の世代にとってハードルが高いのです。

だからこそ、ネット環境に足を踏み入れるためにも、
まずはブログから始めてみましょうということです。


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