
日本に絶望しそうになってしまった3つの記事について
★変化できない国へ
今日は、日本に絶望しそうに
なってしまった3つの記事について
お話をしたいと思います。
近頃、ネットや新聞の記事を読んで、
「こりゃ、もう日本はだめかもしれない」
という、絶望的な気持ちになってしまいました。
何に絶望したかと言いますと、
「変化に対応できなくなったこと」
に対してです。
日本のお家芸といえば、
モノづくり。
そのモノづくりの真髄は、
改善の精神です。
そして、その改善の精神とは、
言い換えれば、変化への対応です。

これまで、日本製品への信用力というのは、
顧客目線による、サービスの改善、
変化が支えてくれていたのです。
ところが、その日本が、
改善できない、変化できない国へと、
衰退し始めているのかもしれないと感じたのです。
このままでは、
私の大好きなこの日本が、
後進国へと転落してしまうのではと心配です。
私に、そう感じさせた記事とは、
・立憲民主党が出した「保険証復活法案」
・文科省の提唱する「ハイブリッド教科書」
・日産とホンダの「統合失敗」
この3つです。
★どうしようもない立憲民主党の「保険証復活法案」
たとえば、
立憲民主党の保険証復活法案について、
たしかに、新たな制度が始まると、
どうしても一時的な混乱はあるでしょう。
しかし、デジタル社会の実現に向けては、
どうしても乗り越えなければならない一歩
でもあるのです。
たとえば、スウェーデンなどにおいては、
個人番号制度自体は
すでに、1947年から導入されています。
今では、公共サービス、
公的機関の利用のほか、
銀行口座の開設や
民間のサービスの利用に至るまで、
生活のあらゆるシーンでマイナンバーカードが
頻繁に使われており、
※マイナンバーカードという名称かどうかわかりません。
スウェーデンでは、
マイナンバーカードなしでは
生活ができないといわれています。
それくらい活用されているのです。
デンマークでも、
早くからマイナンバーカードが
導入されています。
新型コロナウイルスの
感染拡大が見られたときは、
ロックダウン対応のための補助金の給付も、
マイナンバーカードに紐付けられた
銀行口座に即座に入金されたとのことです。
そして、お隣の韓国に至っては、
2001年にマイナンバーカードが
法制化されています。
現在、マイナンバーカードを利用すれば、
約1300種類の申請及び
証明書を発行することができるそうです。

その韓国は、今や、
デジタル化政府ランキング世界2位となっています。
そんな中、日本では先述したような
立憲民主党の法案が出されるような状況です。
どうですか。
絶望感、感じませんか。
★紙かデジタルか?そんなこと言っている場合か
あと、デジタル教科書については、
デジタル化以前に、
今、子どもたちが、学校に
持ち運ばなければならない荷物が
多すぎることが課題になっています。
その課題を解決するために、
栃木県の小学生が、
ランドセル用キャリーケースを発明したりまでしているのです。
それすら
「ランドセルは毎日背負って
歩くことで下半身が鍛えられるのにもったいない!」
などと、昭和的な精神レベルの
批判があったりするらしいのです。
それは置いておきますが、
とにかく、持ち物を減らすための
対応策をとらなくてはならないのです。
それを考えると、
教科書のデジタル化は一挙両得ですよ。
それが、デジタル教科書で教える技術が
身に付いていない教師もいる、
などの理由で、紙の教科書も残した方がいい、
といった議論になっています。
この中途半端な対応に対して
「ハイブリッド教科書」なんて
しゃれたネーミングで問題を矮小化しています。
これについても、
おとなりの韓国では、デジタル教科書ではなく、
なんと「AIデジタル教科書」の導入が始まるのです。
※少し頓挫しているという話も聞いていますが
「AIデジタル教科書」とは、
教科書を、知識を得る媒体としての役割だけではなく、
教科書と一体化したAIが、
個々の学習データを収集、管理し、
教科書を使う児童生徒の、
個別学習サポートを行ってくれるというものです。

もはや教科書というよりも、
AIという家庭教師が、
教科書を通して支援してくれている感じです。
これは、世界初のAI教科書とも言われています。
かなり先端を行っているっているとはいえ、
お隣の国がこれほどアグレッシブに、
教育のデジタル化を進めているのです。
方や、日本では、
デジタルがいいか、紙かいいか
などというレベルの議論です。
ほとほと悲しくなります。
★残念なNISSANのプライド
最後に日産とホンダの件です。
ホンダが日産の経営立て直しを
強く求めたことが、破談につながったとのこと。
つまるところ日産が、
自らのプライドを捨てきれなかったのですよ。
つまり、変化を避けたのです。
経営統合した場合、
世界3位の自動車メーカーとなっていただけに
残念でなりません。
日本の自動車産業が少しずつ、
シェアを奪われていく中、
この統合の話は、日本の自動車産業に
大きな変化をもたらす
画期的な動きでした。
「さすが日本だ」と思わせてくれたのですが。
残念です。
★「タイプロ」が救い
日本はかつて、
江戸時代から明治維新へと、
大きな社会変革を果たしています。
第二次世界大戦後も、
世界最貧国として位置づけられた瀕死の状況から、
わずか20年で経済復興を遂げ、
バブル期においては、
世界一の経済大国にまで上り詰めた国です。
こうした大変革を支えた根底には、
日本人の変化への対応力の高さが
あったことは間違いありません。
では、こういった日本のもつ、
変化への対応力は、
低下してしまっているのでしょうか。
私はそうは思いません。
いまだに日本人は
イノベーションを起こす力は高いと考えています。
では何があって、
これほどまで世界に遅れを取り始めたのでしょうか。
それは、世界各国が
トライ&エラーを繰り返しながら、
まずは、スピードを重視し、
新たなことに取り組んでいる中、
日本は、1歩踏み出すまでの
時間がかかりすぎるのです。

今まではそれで良かったのです。
でも、これからは、
スピードが必要なのです。
どうか日本よ、もう一度、
世界からリスペクトされる
イノベーションを起こしてほしい。
そう思います。
話は少し飛びますが、
先日、ネットフリックスで、
「タイプロ」という番組を見ました。

詳細は割愛しますが、
いい番組でした。
日本の若者は、まだまだ大丈夫だ、
なんて思わせてくれました。
私の絶望感を、
少しだけ希望に変えてくれたことに
感謝しましたということを申し添えておきます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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