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「極小住宅」に住む経験は資産形成マインドを育てるいい経験になるという話
★再び「ウサギ小屋」に
今回は、私なら、迷わず「極小(きょくしょう)住宅」を選びます、というお話をします。
近頃の物価高は、
日本の住宅の広さにも影響を及ぼしているようですね。
最新の調査で、一つの住宅あたりの
延べ面積が30年前の狭さに
逆戻りしつつあるということが分かっています。
地価や建築費が上がり続けているため、
住宅価格が高騰した90年代初頭と
ほぼ同じ水準にまで狭くなっているとのことです。
昔、日本の家は「ウサギ小屋」
なんて揶揄されていたりする時代がありました。
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そのころの傾向に
戻ったという感じです。
★ほぼネットカフェ
とくに、東京の都心部では、
部屋が狭くても価格を抑えられるという理由で、
極小の賃貸物件が
人気を集めているようです。
ある記事によると、
一部屋9平米しかない渋谷区の物件は
つねに満室で、
空きが出てもすぐに埋まるらしいです。
9平米というと、畳5畳分くらい。
畳の生活をしたことのない方には
ちょっとイメージしにくいかもしれませんね。
縦3.5m、横2mの空間を
頭に浮かべてみてください。
その広さの中に、
キッチン、風呂、トイレが入ります。
となると、自由なスペースは、
2平米、縦2m、横2m
くらいでしょう。
ということは、ほぼ
ネットカフェの個室くらいですよ。
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驚異的な狭さですね。
こういった部屋を選ぶ、
ほとんどの入居者が、
部屋は休むだけのスペースだととらえて、
ランニングコストが
あまりかからないことを
メリットとして挙げています。
★相場は7万円
相場は東京都心で
7万円くらいらしいです。
資材価格、建築費も随分と
上がってきています。
全国的にも、中心地は
土地も建物も両方上がっています。
そうなると、不動産経営をしている
オーナーにとって、
今までと同じ広さの部屋では、
どうしても経営が難しくて、
家賃を上げざる得なくなるのです。
しかし、家賃を上げると、
客付けができないリスクがあります。
そうなると、一部屋の広さを狭くして、
家賃を上げない物件を
造るということになります。
★意外なメリット
物価が上がるのは
嬉しいことではありませんが、
節約、倹約という観点からは、
この傾向はマイナスだけではないと
私は思っています。
何より、極小住宅というのは、
家の中での動線が短いので、
何をするにも短時間で完結できます。
狭いがゆえに、物も増やせません。
逆に、広い部屋に住んでいると、
動線が長い分、
時間のコストもかかります。
そして、最大の欠点が、
徐々に物が
増えていってしまうということです。
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スペースがあるが故に、
ものを買ってしまうのです。
ものが増えると、
掃除もおろそかになっていきます。
そうすると、不衛生な環境になり、
健康にはよくありません。
★資産形成につながる?
さらに、極小住宅というのは、
資産形成マインドを育てるにも
適していると考えています。
たとえば、教員、公務員、会社員であれば、
多くの場合、住居手当がいただけるはずです。
地域によって違いはあるかもしれませんが、
おそらく2~3円くらい補助されているはずです。
その場合、できるだけ家賃を抑えることで、
残りの給与を、投資に当てることができます。
もちろん、結婚されたり、
お子様ができたりという場合は
別です。
しかし、少なくとも、狭い部屋から
広い部屋へと移っていく段階で、
ものを多く持ちすぎない、
といった習慣が身に付いているはずです。
そうなってくると、
何を買うかを吟味する習慣が
身についてきます。
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少ない物の中で暮らすというのは、
資産形成をしていく上で、
とても重要な要素になります。
そういった意味でも、
若い時、とくに独身のうちは、
できるだけ狭い部屋で生活をする
という経験も悪くないと思います。
★サバンナ八木さんも極小住宅
ファイナンシャルプランナー1級の保持者で、
お笑い芸人のサバンナの八木さん、
ご存じですよね。
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その八木さんも、
大阪に14坪の土地に3階建てという
極小住宅を購入しています。
極小住宅を購入した理由として、
・利便性が良い
・固定資産税が安くなる
ことを挙げています。
人気芸人とは思えない、
経済観念をもたれているなと
感心しました。
ということで、今回は
私なら「極小(きょくしょう)住宅」を選びます、
というお話しでした。
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