爪を切る日
文字をカリカリ書きたいよくに見舞われた日にはたくさんの滴る想いがあるのかなと思いを巡らせながらタイピングしている
日常をスケートのように滑ることができるのはよほどの足元に氷が凍っていないとだめなのだろうか
悲しみの上で踊るならステージには笑顔でなければ喜べないのだろうか
全てに身を任せ服が人だとするならばどこへでも透明が増えていくだろう
この空白さえ愛おしく思えないのは土に埋もれたいか
上の方で生きるには空も近しく青い世界に引き込まれていく
心の話をするのなら知っていることさえ話せずにくらくらと離れ行く化粧の砂を見舞え
朽ちゆく花を見ているとき何を思うか 花束の屍
枯れ葉が生きてるとするなら人は避けずに歩きゆく
そんなことも意図もせず苦しいと言える人間をまた愛おしく思うなり
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