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とにかく始める
2025年1月、noteの記事を生まれて初めて書いている。少し興奮している。
大袈裟だけど本当に初めてなのである。
まさか私が記事を投稿するなんて少し前までは考えもしなかったのだから。
何年も前から読者だった。読者専門。
最初の頃のnoteって今よりクリエイター色が強くて感度が高い人が利用している印象で、私には敷居が高く感じていた。
最初は有料記事の支払い方法がクレジット払いだけだったような?それが理由で購入しなかった記憶がある。
今は投稿ジャンルが広がって魅力的なクリエイターさんが山ほどいるし、PayPay で気軽にポチッと購入できるし、素人の創作物にお金を出すということにも抵抗がなくなっている。
この「素人の創作物にお金を出す」がすごいと思う。時代の流れというか価値観の変化というか。
何十年も前から同人誌というものは存在するけど、そのコミュニティだけで楽しんでいたものが今はどんな人の目にも触れやすくなって、誰にも知られることなく嗜好に合ったものを選んで読むことができる。そればかりか誰でも匿名で創作活動ができて、自分が書いたものにお金を払って読んでくれる人が現れるかもしれない。
おもしろい時代になったなぁ、楽しいなぁ、なんてお気楽に考えたりするのだ。
話がそれた。
私もnoteを書いてみようかなと思いついたのは先月のこと、まだ1ヶ月も経っていない。さらにその前の月、他にやってみたいことがむくむくと頭をもたげてきていて、参考のためにAmazonで本を検索していた時のこと、noteについて書かれた新刊が目に入った。でもその時はその本の詳細は見ないで他の本を注文した。
そして、やってみたいことの情報収集をしていた先月中旬の朝、ひどいめまいに襲われ起き上がれなくなった。寝返りを打つだけで目が回る、目を開ければ世界が回る。なんとか起き上がったもののとにかく吐きそう。
仕方なく上司に休む旨を伝え、しばらく横になると、なんとか横になったまま目を開けられるようになった。症状から思い当たる病名があったので耳鼻咽喉科を検索。程近い医院の先生がめまいの専門医とわかった。土曜日ということで慌てて電話をする。かなり待つけれどお出でくださいとのこと。ありがたい!家族に車を出してもらい医院へ向かった。
病名は予想通り「良性発作性頭位めまい症」。めまいの病気ではいちばん多いものだそう。ちなみに聴覚障害も併発している場合はメニエール病が考えられる。早い人で数日で軽快するというものの私の場合この後1週間ほどめまいに苦しむこととなる。
とは言っても起き上がれない、食べられない状態は最初の3日間。体力が激落ちしたので4日目からは吐き気があっても少しずつ食事をとって、起きている時間を増やして、めまいに適応する努力をした。(動いて慣らした方が良いというのは検索すると出てくる)
またまた話がそれた。
このつらいけれど何もできない時間、私が考えていたのはこれからどう働くか、どう生きていくかということ。
その前から仕事のことでかなり悩んでいたし適応障害のような症状も出ていた。まるで真っ暗なトンネルの中をさまよっているようだった。
今まで不足感から職業選択をしていたこと、自分なんてこの程度でいい、この程度しかできないと決めつけていたこと、やりたいことがあって挑戦している人への嫉妬、劣等感など様々な感情に向き合った。自分をジャッジせず、自分にモラハラせず、誰かから認められなくても、心の中からわき起こってくるやりたいことを疑うことなく応援していいんじゃないか。私が私を応援しなくてどうするんだ!とグルグルグルグル考えていた。
一方で、やっぱり逃げているんじゃないか?本当にやりたいことなのか?果たして私にできるのか?とウジウジ考えてもいた。
苦しい、つらい、このまま治らなかったらどうしよう?!と布団の中でもやもやし焦りも感じながら時を過ごしていた。なんだかボロボロ涙がこぼれて声をあげて泣いてもみた。そうこうするうちある思いにたどり着いた。
これからの人生いつ倒れるかもしれない、突然命を失うかもしれない、これからこの病気が慢性化するかもしれない。できる、できないなんて考えている時間はもったいない!思いついたら、心が動いたら、とにかく動こう!とにかく始めよう!
もし道半ばになっても中途半端だと自分を責めない、行動している自分を褒めよう、好奇心を大切にしよう、そう決めた。
決めたのだ。
あるカウンセリングを受けたことがある。
私は仕事が続かず転職を繰り返している悩みを相談した。色んなことに興味を持ち手を出すが、何も専門的な知識や技術もなく、キャリアもなく、やりたいことも分からない、人間関係もつまずきがちだし、ストレスにめちゃくちゃ弱い、そして何より自信がなかった。
カウンセラーさんは仰った。色々な経験をして来ているのはあなたの強み。あなたはとてもピースの多い人生のパズルをしているのかもしれない。それはなかなか全体像も完成図も見えない、もしかしたら一生かけても完成しないパズルかもしれない。だけど、その過程を楽しむ人生もあるんじゃないかと。ピースの少ないパズルをすぐに完成させてそれに磨きを掛けていく人生の人もいる。でもそれは人それぞれ。比べる必要はないし、どの人生が素晴らしいわけでも正解でもないと。
やってみたいことは行動を始めていたものの形になるまでに時間のかかるものだった。検定試験を考えているものもあって勉強を開始していたがこれも日程が差し迫ってはいない。
何か始めたかった。
息がつまるようで気持を切り替えたかった。
針の穴ほどでもいい、風穴になるようなものが欲しかった。
そんな時ふとnoteのことを思い出した。
そして今、初めてのnoteを書いている。
とにかく始めよう、余計なことは考えず。
動かなければ何も変わらないから。
ほかの人の文章を読むと自信をなくすけど、人と比べないと決めたんでしょ!と自分の背中をたたく。
そう、これからドキドキしながら投稿するのだ