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第62回 病室で聞いた会話

あれは、小学校4年生の時でした、小生は
交通事故に遭い数日間入院していた
事がある
んですよ。

まあ、ありがちな、片側渋滞道路で小生が
左右確認しないで横断歩道からヒョイっと
出会い頭にガシャン! といった具合
でした。

自分ながら、結構な事故だったと思うんですよ
衝突の衝撃で、フロントバンパーはベッコリと
凹んで
、小生自身も頭で2回ほどバウンドして
50m以上はぶっ飛ばされた
のを覚えてます。

そんな事故の直後でも小生は直ぐに
立ち上がって屈伸運動をして周りを
驚愕させた
んですよね、照れ隠しの
つもり
だったんですが。

救急車の中でも寝ることなく
座って病院まで運ばれました
よ。

嘘も大概にせい! って突っ込まれそうですが
そりゃあ、そう思われても致し方無い!

という事で病院へ、特に異常は見つからず
何も無ければ三日の入院で、退院
とのことで
その出来事は念の為にと、もう一日入院した
最後の夜の事
でした。

何時も何と無くヒソヒソと話し声が
聞こえてた
んですが、今日は
ハッキリとカーテン越しの向こうから会話の声が
聞こえた
んです。

謎の男A
「参ったよ今日の手術・・・」
謎の男B
「痛むの?」
謎の男A
「痛む、痛む! 右足切断だぜ!
 いったいよ、もう!」
謎の男B
「そりゃあ・・・ゴニョゴニョ・・・」

子供ながらに、お隣さん、凄い会話だなあと
思った
んですが、これ以上の会話がどうも
思い出せない
・・・多分寝てしまったのだと
思ってたんです。

それから少し経って、その時一緒に
泊まってくれていた御袋様
に、あの会話の
続き
を聞こうとしたら・・・

御袋様
「お前、個室だっただろ!」

うーん、夢、だったのかなあ・・・。

(有難う御座いました、音量にご注意ください!)

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夢刈和虎
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