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【FX】損切りをずらすまたはナンピンによる期待値の変化を確認する

一度設定した損切りラインをずらすことやナンピンは、普通は推奨されませんが、これらの行為は本当に損失に繋がるものでしょうか。
私の経験では損をする、なのですが、理屈では期待値は0になりそうなので違うとも思っています。
リスクリワード変更による期待値の変化を確認してみます。
この記事は計算の途中式を、確認のため図示しただけのものです。

変更のタイプによるリスクリワードの変化

前提
・常に値幅に反比例した発生確率とする。
・トレンドによる勢いは考慮しない。
・レバレッジを考慮しない。

1.1対1

基準の形

2.1対1から損切りを100%の確率で-2に変更

計算式は違うが最初から1:2のトレードと同様の結果

3.1対1から損切りを50%の確率で-2に変更

今回は戻りそうだと考える確率が50%

4.1対1から損切りを100%で-2にずらすが利食いも0にずらす

とにかく今回のトレードで損を出したくない場合、やれやれ売り。

5.1対1から損切りを100%で2にずらすが利食いも2にずらす

損切りはずらしてしまったがリスクリワードは同じにしておきたい

6.1対1から損切りを100%で2にずらし、1倍のナンピンを行う

損きりのタイミングで戻りそうだと考えナンピンをいれつつ損切り位置をずらす

7.1対1から損切りを100%で2にずらすがナンピンを行い利食いも0にずらす

損きりのタイミングで戻りそうだと考えナンピンをいれつつ損切り位置をずらし利食いもずらす

全て期待値は0となりました。
おそらく他の組み合わせでも同様に損益は0が期待されるはずです。
直観的な理解は、2のケースと最初から1:2のケースを比較して考えると良いでしょう。どのような来歴があっても常にそれぞれの建玉は独立しているので、値幅に勝率が反比例するかぎり、期待値は0になるということです。

この計算は、明らかに損きりと利食いを逆にしても同じ結果になります。
つまり、含み益の分割決済も値動きの確率だけで考えるなら、期待値は変わりません。

自分の損切り経験との差異は、前提として無視したトレンドやレバレッジなどの複数の要因が重なるか否かだと思います。


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